〈韓国サッカー協会・性接待疑惑〉「接待やってこそ、いい笛を吹いてもらえる!」「他国もやってる」と開き直り、日本人審判にも疑念…日韓W杯ベスト4も“インチキ”疑いが再燃
〈韓国サッカー協会・性接待疑惑〉「接待やってこそ、いい笛を吹いてもらえる!」「他国もやってる」と開き直り、日本人審判にも疑念…日韓W杯ベスト4も“インチキ”疑いが再燃

韓国サッカー協会が2011~12年、韓国代表が国際大会の予選などを韓国内で行なった際、有利な判定をしてもらおうと日本人を含む外国人審判を風俗店に連れて行き、本番サービスを含む「性接待」をしていたことが発覚した。

 

しかもこうした事実を把握した政府機関は「国の品格が下がる」と考えて隠ぺいしていたという。

この性接待は慣行だった可能性があり、2002年日韓共同開催のワールドカップ(W杯)で韓国がベスト4に躍進した裏にも「性接待」があったのではと疑う声まで出ている。

監査報告書に記されていた、審判や監督官への性接待

韓国文化体育観光部が2016年に作成した「韓国サッカー協会役職員らの非違調査結果」と題された監査報告書を集英社オンラインは入手した。そこには2011年3月25日から12年3月14日までに計8回にわたり、のべ23人の審判や試合を管理する「監督官」への風俗接待を確認したとの項目がある。

中でも日本に関連するのが2012年2月29日午前0時16分にソウルの歓楽街・江南(カンナム)にある按摩施術所「S(仮名)」でサッカー協会の法人カードで50万ウォン(約5万円)の支払いが行なわれ「ブラジルW杯予選のクウェート戦に参加した審判2名」を性接待したと書かれていることだ。

「この日はW杯アジア3次予選で韓国代表がクウェート代表とぶつかった試合があり、日本人4人が主審と副審を担当しました。その前日の深夜から当日未明にかけこのうち2人が接待を受けたことを示唆する内容です。韓国はこの試合に2-0で勝ち最終予選に進んでいます」(全国紙スポーツ担当記者)

Sのような「按摩施術所」とはどのような業態なのか。

「按摩は、元の意味は日本と同じです。正規の按摩店もありますが、韓国で飲み屋街やその外れにある店は『本番』(性行為)付きの風俗店です。価格の相場は約14年前に2人で50万ウォンなら中級店くらいでしょう」(元ソウル駐在員)

このSはサッカー協会のなじみの店だったようで、ほかにも4回使われた記録がある。

報告書によると、接待担当の協会職員2人が、一連の接待で使った額は「買春費用まで含まれた金額だ」と明言。「外国人の審判らが空港や宿泊場所で要求してきたので接待した」とも供述していた。

「(接待を)やってこそホイッスルを良いように吹いてもらえるじゃないか」

一連の支出は協会副会長が決裁しており、“業務”の一環として行なわれた疑いが濃厚だ。

問題を暴いた韓国放送局のJTBCに対し、協会で当時審判業務を担当する部署の幹部だったA氏は、

「(接待を)やってこそ(審判に)ホイッスルをいいように(韓国に有利に)吹いてもらえるじゃないか」

と開き直り、韓国に有利な判定をしてもらうための接待だったことを隠さない。

A氏は、接待は監督官に見つからないよう深夜に行われたと主張したが、報告書には2012年3月14日に協会がその監督官まで風俗に連れて行ったと書かれている。

A氏も「俺たちが『どこか行くか』と言い出すのではなく、あいつら(審判ら)が『マッサージやってよ』という風になる」と話し、性接待は審判側が要求してくると主張した。

「外国では審判接待はもっとひどい」と言いながら、韓国での接待は「慣行だったかも」とも言い、慣例的に行われていたことを示唆した。

「これが表沙汰になれば恥ずかしいじゃないか」

報告書にはほかに、協会会長が海外出張に同伴した妻の旅費約3千万ウォンを協会が負担したり、2012年末までの約2年間に役職員18人が私的なゴルフや風俗などで協会の法人カードで約2億1600万ウォンを使っていたりという不正会計の確認例が並んでいる。

こうした事実は、韓国サッカー協会に多額の政府補助金が入っているため政府が行なった監査で判明したが、性接待の問題は10年以上隠ぺいされ、今回初めて表に出た形だ。

JTBCは公金支出を監督する政府機関・監査院の元幹部B氏も取材。B氏は2012年の時点で協会が審判らを「ルームサロン」(個室の高級キャバクラ)で接待したり、法人カードでめちゃくちゃな支払いを行なったりしていることを監査院が把握していたと認めながら、

「国の品格が落ちるかと…。これが表沙汰になれば恥ずかしいじゃないか」

と公表しなかった理由を話した。さらに、2つの国名を挙げながら「みんな(どの国も)接待している」として“世界的な慣行”だと主張し始めた。

日韓共催W杯でベスト4になった試合は本当に公正なジャッジだったのか?

こうなると韓国サッカー界が抱えてきた過去の疑惑にも再び目が向けられるようになる。

「韓国は2002年の日韓共催W杯でベスト4に進み、これは今も栄光の記憶です。しかし韓国が決勝トーナメントで破ったイタリアやスペインとの試合で、韓国のラフプレーがペナルティに取られないなど韓国有利の判定が続いたとの疑問の声が当時から多くありました。

あの大会も審判接待がなかったとは言えない事態になり、本当に公正なジャッジだったのかとの声が韓国メディアからも上がっています」(ソウル特派員経験者)

韓国サッカーはこの夏、W杯北中米大会で決勝トーナメントに進めず、李在明(イ・ジェミョン)大統領がSNSで代表チームの洪明甫(ホン・ミョンボ)前監督を「無能」と罵倒。洪氏を監督にした協会は「公私の区別ができず、公益よりも私益を優先するめちゃくちゃな人事」をしたとも非難した。

「これにはスポーツに政治が介入するのかと他国から批判が出ましたが、実際にサッカー協会では2013年に会長になった財閥出身の鄭夢奎(チョン・モンギュ)氏の下で不透明な人事が繰り返され、洪氏の監督起用も公正な手続きが行われていなかった疑いがあります。国内世論は協会絡みの疑惑の解明を期待しています。

そして警察が、洪氏の監督選任時に役員が不当に介入したとの業務妨害容疑で協会を家宅捜索した8月6日に、この性接待疑惑が報じられました。協会への怒りは一層高まっています」(韓国メディア記者)

日本サッカー協会も調査を始める

問題は無論、韓国だけではない。

「日本サッカー協会は性接待を受けた疑惑がある2012年2月の韓国・クウェート戦で笛を吹いた審判団4人の調査を始めました。調査結果によっては日本サッカー界も深刻な事態になる可能性があります」(全国紙スポーツ部記者)

審判が一方から接待を受けていたことが事実なら、それだけでその試合は公正なものではなくなるだろう。韓国発の疑惑の醜聞はどこまで広がるのか。

※「集英社オンライン」では、今回の記事に関連した情報を募集しています。下記のメールアドレスかXまで情報をお寄せください。

メールアドレス:
shueisha.online.news@gmail.com

X:
@shuon_news

取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班

編集部おすすめ