
――【竹内アンナ】インタビュー前編より
『at ONE』はいろんなアプローチを見てもらえる4曲を厳選
──ところで今回1曲目に収録されている「Ordinary days」は、15歳のときに作った曲だそうですね。
竹内:中3のとき、曲を作り始めてすぐくらいに作った曲です。
──歌詞はどんな感じで書いていったのですか。
竹内:たしかちょうどクラス替えの時期で、クラスが離れちゃう子もいて寂しいなぁと思って。誕生日やクリスマスみたいなイベントも好きだけど、それよりも友達と普通に過ごしてる当たり前の日常のほうが居心地がいいし楽しいなぁって。“Ordinary days”って“普通の日々”っていうような意味なんですけど、そういう日々っていいもんだな、というところから書いていきました。
──通常曲作りは、どういう感じで進めていくのですか?
竹内:基本鼻歌です。頭の中で鳴っているものをデタラメな英語で歌ってボイスメモに録音して。コードをつけてアレンジして歌詞を作って、という感じです。メロディーと歌詞が一緒に出てくることもあるんですけど、もともと曲と歌詞は完全に別々にストックしてあって。「このメロディーなら、この歌詞が合うかな」「この歌詞なら、このメロディーかな」って合わせていくことも多いです。
──ストックはたくさんあるんですか。
竹内:すっごいいっぱいあります。大量にありすぎて、そのうち整理しなきゃなと思いながらそのまま放置してます(笑)。

──「Ordinary days」は英語詞の曲ですが、最初から英語で書いていったのですか?
竹内:なんで英語で書いたのかも覚えてないんですけど。たぶんメロディーから作って、適当な英語で歌っていて、最終的にハマりやすかったのが英語だったんじゃないかと思います。
──ロサンゼルスで生まれて5歳まで向こうにいた竹内さんにとっては、英語で歌詞を書くことが自然だったりします?
竹内:ロサンゼルスのことは全然憶えてないし、日本しか知らないくらいなんです。それよりずっと洋楽を聴いて育った影響が大きいかもしれないです。英語のほうが言葉のリズム感がいいから、どうしても入れたくなってしまうんですよね。
──意味より音としての響きを大事にしたいときは英語に。
竹内:そうですね。英語がポンって入ることで軽快になったり、聴きやすくなったりすることがあると思うんです。ただ英語が多すぎると伝わりづらい部分も増えてくるので、歌詞の大事なところは日本語で的確な言葉を使うようにしています。
──その意味で「ALRIGHT」と「TEL me」は日本語と英語のバランスがとてもいい曲ですね。
竹内:ありがとうございます。「ALRIGHT」は大学1年のときに作った曲で。高校のときは自転車通学だったんですけど、すっごい急な長い坂道があって。夏の夜に自転車で坂を下ると、めっちゃ気持ちがいいんですね。なんとも言えない高揚感があって、今だったら何かできる気がするなって。そういう無敵感が、理由も根拠もないのに「たぶん大丈夫!」と思えるティーンエイジャーの心情にすごく似ていると思って、その二つを合わせてできた曲です。あと「TEL me」は電話をテーマに作った歌で。電話越しに囁く感じみたいなのをイメージして歌ってます。
──そして「No Scrubs」はTLCのカバー曲。
竹内:カバー曲も1曲入れようと思ったとき、やっぱりイントロを聴いて「あっ!」っていう曲がいいかなと思って。あと自分がやったことがないことにトライするのも、カバーをやる意味としてあったので。

──どうでしたか、ラップは。
竹内:難しかったです。最初はまるでお経でした(笑)。
──また、この曲のギターがカッコいいですね。すごく男前なギターだと思いました。
竹内:ありがとうございます。嬉しいです。歌いながら弾くのがめちゃくちゃ難しい曲ではあるんですけど、だいぶしっくりくるアレンジにはなったなぁと。
──そもそもTLCの曲をギター弾きながら歌うということ自体、ハードル高いですよね。
竹内:そうですね。
──『at ONE』、このタイトルの意味は?
竹内:“竹内アンナ(Anna Takeuchi)の1作目”です。シンプルにいこうと思って。
──E.P盤にしたのは少し曲数を多く収録したかったからですか。
竹内:はい。まだ私のことを知らない方もたくさんいらっしゃるので、シングルだと曲が少ないかな、でもアルバムじゃ多すぎるかなと思って。タイプが違う4曲を収録することにしたんです。
──どの4曲にするかで迷いませんでした?
竹内:だいぶ迷いました。迷いながら、いろんなアプローチを見てもらえる4曲を選びました。
――【竹内アンナ】マイ旬へ
★【竹内アンナ】直筆サイン入りポラロイド写真を1名様にプレゼント!
※応募締め切り:8月13日(火)