毎回、3人のアイドルがゲスい特技や強烈なエピソードを告白する、私生活むきだしバラエティ『キリウリ$アイドル』(TOKYO MX)が9月24日に最終回を迎えた。6月にはグラドル大崎由希(27)が「母親は不倫、父親は痴漢、妹は引きこもり」と悲惨な家庭環境を告白し、7月には渡辺万美(25)がヤンキー時代の壮絶な過去を激白してネットでも大きな話題を呼んだが、最終回では、これまで登場した錚々たるツワモノ総勢75名から、最優秀キリウリこと『MVK(モスト・バリアブル・キリウリ)』が選ばれることになり、衝撃的な言動が再び明るみになった。



 この日ノミネートされた"番組スタッフが厳選した衝撃度の高いキリウリ"は、「ドMで露出狂なので、その限界に挑戦したコスチュームを披露した小田飛鳥(24)」、「やわらかいおっぱいの谷間でのカクテル作りに挑戦した糸山千恵(24)」、「おっぱいでリコーダーの穴をふさいで"チューリップの歌"を演奏してみせた涼本めぐみ(24)」、「日曜日の賑やかな公園で、露出全開の衣装で予報の特訓を行なった気象予報士グラドルの穂川果音(28)」、「上半身ハダカになっておっぱい影絵を披露した町田みゆう(22)」など、まさに身を切り売りした内容のものばかり。これだけを見ても、思わず目頭が熱くなったファンやあきれた視聴者は少なくないはずだ。

「『笑っていいとも!』(フジテレビ系)の"出たいドル!"コーナーなど、テレビに映りたいがためにグラドルが独特の特技や趣味を披露するというのが一時流行りましたが、それをゲスな内容でとことんやらせたのがこの番組でした。正統派のアイドルグループの人気が隆盛を極め、グラドルシーンが停滞する中、イメージ低下を避ける意味でもそういった形での売り出し方はしばらく減っていたのですが...」(芸能記者)

 確かに、おのののか(22)や筧美和子(20)など、最近のグラドルでブレイクした面々は、こういった言動を見せる者は皆無。ファンの想いを裏切らない、アイドルとしてのイメージをしっかり守っている方が主流と言える。

「ただその一方で、手島優(32)や尾崎ナナ(32)などアラサーのグラドルはバラエティでキワドイ発言をし、身を売りながら活動しているのが実情。
グラビアを続けるにしても、やはり、テレビに出て名前を売ってナンボという側面はあり、どんなことをしてでも映りたいというアイドルや事務所の思惑は理解できます」(前同)

 まさに、その"どんなことをしてでも"を実行し、今回、栄えある(?)"MVK"に選ばれたのが、枕営業(未遂)の過去を暴露した藤井奈々(22)だ。

 番組では、「芸能関係の偉い人を紹介されました。ワタシはなんとしてでもお仕事が欲しかったので、一生懸命自分をアピールしました。(話が)いい方向に向かっていったときに、急に彼が『有名にしてあげるから、いいじゃん』と言ってきて、ワタシの体を触ってこようとしました。ワタシはビックリして拒否をしようとすると、その人は『わかった。手でもいいからやってほしい』と言い出しました。
本当にイヤだったし、すぐに帰りたかったんですけど、あとで恨まれたら怖いと思い、近くにあったシーツのようなもので、その人のアレを包み、手で喜ばせてあげました...」と告白。ファンならドン引き必至であろう衝撃のカミングアウトだった。

 このアイドルとして売れるには、あまりにも諸刃の剣である言動を、アイドルライターの織田(おりた)祐二氏はこう見る。

「彼女は『日テレジェニック2013』で敢闘賞にも選ばれたり、知名度のわりに、『「ぷっ」すま』(テレビ朝日系)に出たり、さまざまなイメージモデルを務めたり、舞台の主演を張ったりしているのですが、これらの仕事も実は...と、ついつい勘ぐってしまいますね。話題にはなりますが、それ以上にファンを失いかねない発言といえるでしょう。番組の大団円にふさわしい大胆告白であったことは確かですが...」

 これまで都市伝説のように枕営業の噂はいくつもあったが、現役のアイドルがこのようにリアルな話をカミングアウトするのは、いちグラドルファンとしては複雑な心境だ。
藤井の発言が"ネタ"であれ真実であれ、アイドルの発言としてはマイナスになるのではないだろうか。仕事を得るために身を削ることは理解できるが、要は、そのボーダーラインを、各自どこに設定するかということ。いずれにせよ、グラドルの栄光と未来のためにも、この番組の終了は一安心といったところだろうか。
(文=ニイゼキユウジ)