「アンリアレイジ(ANREALAGE)」のデザイナー森永邦彦とモデルのKanocoが結婚した。挙式と披露宴は6月11日の大安に行われ、生演奏で歌を贈ったサカナクションの山口一郎など、ファッションやクリエイティブ界をはじめ多くのゲストが2人の門出を祝福した。




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 森永邦彦とKanocoの挙式の会場となったのは、2005年に「アンリアレイジ」が初めてのショーを敢行した思い出の地である東京タワーの麓に位置する東京タワースタジオ。同日に披露宴と結婚パーティーも開催された。演出は金子繁孝、アートディレクションはNO DESIGNの武藤将也、音楽はサカナクションの山口一郎、ピアノは杉原一平、DJはライゾマティクスの真鍋大度、スタイリストは山口壮大、フードはCHIOBENの山本千織、司会は日本テレビアナンサーの辻岡義堂、ウエディングプランナーは遠藤佳奈子と、普段「アンリアレイジ」のショーを作り上げているスタッフをはじめ一流のクリエイターらが手がけた。


 神前式で着用した和装は、森永はオリジナル、Kanocoは大塚呉服店が制作し、「アンリアレイジ」のシグネチャーでもあるパッチワークと、森永がデザイナーになるきっかけにもなった神田恵介が手がける「ケイスケカンダ(keisuke kanda)」の手縫い刺繍が随所にあしらわれた。家紋には「AZ」のロゴが入り、2人の出会いのきっかけになったという「ミントデザインズ(mintdesigns)」のシューズを着用。お色直し後の洋装は、森永はパッチワークのタキシードスーツ、Kanocoは26種類の生地約3,000枚を縫い合わせたパッチワークドレスで、一部の素材と手縫い刺繍の糸が特殊技術によりフラッシュ撮影で光る仕様が特徴となっている。

デザインした森永は「誰かのための服をつくるという本質的な部分に触れた」と話している。


 森永の友人で過去に「アンリアレイジ」のショー音楽も手がけている山口一郎は、アコースティックギターで「グッドバイ」を熱唱。「別れではなく始まりの曲」として2人に贈ったという。パーティーにはサプライズで香川真司選手がお祝いに駆けつけてユニフォームを贈った。披露宴のテーブルを飾ったアトリエ染花の装花はフラッシュ撮影すると白からピンク色に変わり、引き出物のTシャツも同様の仕掛けでプリントが現れる特別仕様。太陽光で柄が浮き上がるパッケージの引き菓子など、これまで森永が取り組んできた技術を応用してゲストを楽しませる工夫が随所に施された。