アサヒビール「金色のオブジェ」元々は縦向きだった? 噂は本当か広報に聞いてみた
アサヒビール本社のオブジェ「フラムドール」

東京・浅草の“ある意味”名物となっている、アサヒビール本社の「金色のオブジェ」。このオブジェは1989年にアサヒビールの創業100周年を記念して作られた「フラムドール(フランス語:flamme d'or)」と呼ばれるもので、アサヒビールの燃える心を“金色の炎”で表現している。下の黒い台形の建物を聖火台に見立て、「聖火台の炎」をイメージしたデザインのオブジェだ。

炎が横向きの理由 Twitterで話題に


“炎”に見立てているとはいえ、なぜ横向きになっているのか。Twitter上ではこんな理由もつぶやかれている。

『アサヒビールの金色うんこはちょっと気の毒な経緯があって、元々は「燃えるアサヒビール精神を象徴する炎のオブジェ」になるはずが 建築基準監督署「縦は危ないから横にして」、消防署「赤いと火事に見えるから色変えて」のダブルパンチで、斜めの金色うんこオブジェになってしまったのです』


このツイートは現在約10,000リツイート以上(7日15時時点)拡散されるほど話題となっているが、真相はどうなのだろうか。アサヒビールの広報担当にデザイン制作時の経緯を聞いてみた。

提案された時点ですでに“横向きのデザイン”だった


アサヒビールの担当者いわく、「元々から横向きのデザインであり、縦向きのデザインを変えたわけではない」とのこと。設計者は世界的に有名なデザイナーのフィリップ・スタルク(PHILIPPE STARCK)氏であり、「デザインを提案された段階で、すでに横向きだった。さまざまな噂があるが、縦のデザインだった経緯もない」と担当者。また、消防署から“赤いと火事に見えるから色変えて”と指摘があった点についても事実ではないと否定した。

なお、「フラムドール」は現在色の塗り替え工事中で、12月上旬に完了する予定だ。

(日野綾)