餃子の王将「年俸400万円」で弁護士募集 「安すぎる」「店長の方が稼げる」の声も
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餃子の王将を運営する「王将フードサービス」が、日本弁護士連合会の運営する「ひまわり求人求職ナビ」 で弁護士を募集している。しかし、提示されている待遇が「弁護士にしては安すぎる!」と話題になっている。


弁護士の年俸が330万円?


2月9日更新の求人情報によると、募集しているのは総務部法務課で働く弁護士、及び修習生。「自社の係争および紛争対応」や「契約書のリーガルチェック」、「反社排除」など法的な知識が問われる業務を任せられるそうだ。

同社の顧問弁護士という訳ではなく、法務課に勤務する法律に詳しい正社員として採用される模様。しかし年俸の欄には「330万~400万円程度」と記載されており、ネット上では「こんなんじゃ誰も応募してこないだろ(笑)」「介護職の俺よりも年収低くて笑った」「300万円ちょいで弁護士雇おうとしてるってマジかよ」との声が相次いでいる。

また「餃子焼いてたほうがいい暮らしできそう」との指摘も。同社が提示している他の役職の年収例を見てみると、チーフで480万円、店長になると720万円もらえるとのこと。仕事の内容がまるっきり違うので一概に比較することはできないが、「弁護士として法務課に勤めるより店長の方が倍近く稼げるのか…」との声も上がっていた。

ちなみに「日本組織内弁護士協会」が2015年に行った「企業内弁護士アンケート」では、企業内弁護士の年収も調査。これによると「500万円~750万円未満」と答えた人が一番多く29.2%。2番目に多いのは「750万円~1,000万円未満」の人で、中には「5,000万円以上」を稼いでいる弁護士もいるようだ。

もう弁護士は“エリート”じゃない?


「王将フードサービス」法務課の待遇が物議を醸していたが、中にも「最近だと弁護士もこんなもんでしょ」と指摘する声も。以前までは“エリート”“高収入”などのイメージが定着していた弁護士だが、最近では司法試験が一部改正され合格者が急増。その結果仕事にありつけない弁護士も増えているため、「今だと安い年俸でも結構雇えそう」「もう弁護士だったら必ず“好待遇”って時代は終わったんだな」といった声が寄せられている。


実際にスマートフォンゲームを展開している「コロプラ」も、現在弁護士の資格を持つ正社員を募集しているが、提示されている年俸は400万円~800万円。“最強”とも言われる「任天堂」の法務部に特許権を侵害したとして訴えられていることもあり、ネット上では「この年俸で任天堂法務部を相手にしろと?」「どう考えても安すぎる」「800万円でチャンピオン倒して来いは笑う。誰が名乗りでるんだよ」「これは負けたな」との声が上がっていた。
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