口周りのニキビの原因とは?予防法・治療法について解説

気づいたときには口周りに赤いニキビができており、ショックを受けた経験がある方は多いのではないでしょうか。

口周りは皮膚が薄いことからニキビができやすく、改善にも時間がかかります。

そこで本記事では、以下3つの観点から口周りのニキビについて詳しく解説します。

  • 口周りのニキビの原因
  • 口周りのニキビの治療法
  • 口周りのニキビの予防法

ニキビは、大人でもできる可能性があるため、これ以上悪化させないためにも適切な対処法や予防法について理解しておきましょう。

1.口周りにニキビができる原因

口周りのニキビは、さまざまな要因が重なることで現れます。

口周りのニキビの原因について詳しく見ていきましょう。

1-1.ストレスや睡眠不足

人の心身は、交感神経と副交感神経で成り立つ自律神経によって調整されています。

ストレスを受けると交感神経が優位になるのですが、これが過剰になると、リラックスしているときでも交感神経が優位になったままとなり、心身にさまざまなトラブルを引き起こします。

交感神経が優位になると、血管が収縮して血流が低下します。

血流は、全身へ酸素と栄養を運び、健やかな肌を維持する役割を持つため、血流が低下すると口周りを含む肌の調子が悪くなり、ニキビができやすくなります

肌の調子が悪くなると皮脂の分泌が増加するとともに、古い角質が剥がれにくくなり、これらが毛穴に詰まって角栓を作ります。

この角栓ができたところにアクネ菌が感染すると赤く腫れ、いわゆる赤ニキビになるのです。

1-2.胃腸の不調

口元は胃腸と密接に関連しており、胃腸が弱っていると口周りに症状が現れやすくなります
胃腸が不調な状態では、食べ物の消化や栄養吸収が滞りやすくなります。

これが口周りの皮脂分泌や細菌の増殖を促進し、結果としてニキビの発生を引き起こします。

また、胃腸の不調が続くと免疫機能が低下し、皮膚の抵抗力が弱まります。これにより、口周りのニキビができやすくなるのです。

さらに、胃酸を抑制するための薬を使用した結果、消化機能や腸内のバランスが崩れ、口周りの皮脂分泌が乱れてニキビが発生する可能性が高まります。

1-3.肌の摩擦

肌の摩擦は、ニキビの大きな要因の1つです。

たとえば、肌と直接触れる衣服やマフラー、マスクなどが引き起こす摩擦は、肌を外的刺激から守る皮脂を奪うと同時に、刺激を与えます

その結果、肌が皮脂の分泌を増加させてニキビの発生を促します。
また、不潔なものが触れることで感染し、炎症が起きて赤ニキビができます。

さらに、スキンケア製品やメイクによる摩擦も、ニキビの原因となります。

たとえば、ゴシゴシと強く洗顔することで肌を傷つけ、炎症を引き起こすことがあります。

そのほか、手のひらや指が顔に触れることによる摩擦も、ニキビの原因です。頬杖をつく癖や、手で顔を触りすぎることで、毛穴に雑菌が感染してニキビができます。

鈴木先生
鈴木先生

肌摩擦は、ニキビだけでなく肌の老化を促進します。使うタオルや顔に当たる寝具などもやわらかいものを使うのがおすすめです。

1-4.髭剃りや産毛剃りなど剃刀による刺激

髭剃りや産毛剃りなど、剃刀による刺激が口周りのニキビを引き起こす可能性があります。

口元のケアにおいて切れ味の悪いカミソリを使用することは、肌を傷つける原因となります。

たとえば、切れ味が悪いからといって強い力で剃ると、皮膚の表面を傷つけ、それが炎症を引き起こしてニキビが発生します。

また、使い古した剃刀は雑菌が繁殖している可能性があるため、ニキビだけでなく湿疹を引き起こす可能性もあります。

口周りは皮膚が薄くてデリケートなため、剃刀によるトラブルはより大きなものとなるでしょう。

2.口周りニキビの予防方法

口周りのニキビは目立つうえに治りが悪いため、なるべく未然に防ぐことが大切です。

口周りのニキビの予防方法について詳しく見ていきましょう。

2-1.ストレスの発散をする

口周りのニキビを予防するために、ストレス発散が重要です。

適度な運動はストレスの解消に効果的です。
たとえば、30分のウォーキングやヨガ、ジョギングなどを毎日取り入れることで、心も体もリラックスできます。

時間がない方は、すきま時間でもできる運動を取り入れましょう。
毎日の通勤や昼休みに、短時間のウォーキングを導入したり、週末には友達とアクティビティを楽しんだりすると良いかもしれません。

また、深呼吸や瞑想は、リラックスした状態を促進し、日常のストレスを和らげます。毎日数分間、深呼吸や瞑想に時間を割くだけでも、心身ともにリフレッシュできるでしょう。

仕事の合間に数分間、デスクで深呼吸をする、就寝前に瞑想アプリを使用してリラックスした状態で眠る、趣味に没頭するなど、さまざまな方法を取り入れてストレスを効率よく発散させることが大切です。

2-2.栄養バランスのよい食事を心がける

口周りのニキビを予防するためには、栄養バランスのとれた食事も大切です。

バランスのとれた食事は、肌の健康に直結しており、ビタミンA、C、Eなどの抗酸化物質などが口周りのニキビ予防に寄与します。

ビタミンAはにんじんやほうれん草、ビタミンCはオレンジ、いちごなどに多く含まれています。

ビタミンEはブロッコリーやアボカドなどに多く含まれていますが、食生活において食用油をよく使用する場合は、特に意識する必要はありません。

また、多くの食用油にはビタミンEが豊富に含まれています。

ただし、脂質も多く含まれているため、ビタミンEを摂ることを目的に食用油の使用量を増やすことはおすすめできません。皮脂の分泌が増加して、ニキビができやすくなる恐れがあります。

鈴木先生
鈴木先生

栄養学も日々進歩して昔の常識が変わっているものも多いので、常に最新の情報を取り入れましょう。

例えば、昔はあまり「脂質」をとらないようにといわれていましたが、現在は体に良くダイエットになるオイルはしっかりとることが大切だと言われています。

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2-3.肌に優しいムダ毛の処理を行う

肌に優しいムダ毛の処理とは、正しい処理のことです。つまり、肌がダメージを受けているように感じる場合は、ムダ毛処理の方法を間違っている可能性があります。

まずは、処理前に肌を清潔にし、保湿をしっかりと行います。ぬるま湯で肌を温め、毛穴を開かせることで、ムダ毛の処理がよりスムーズになります。

切れ味の良い剃刀を選ぶことも、肌に優しい処理のポイントです。
古くなった刃は肌を傷つける可能性があるため、定期的に新しい剃刀に交換しましょう。

剃刀を肌に対してやさしい角度(約30度)で使うことで、肌への刺激を軽減できます。無理な圧力をかけず、やさしく滑らせるようにしましょう。

このとき、逆剃りはできるだけ避けるべきです。逆剃りは肌を傷つけやすく、埋没毛やかぶれの原因になります。

処理後には、保湿を必ず行ってください。肌のダメージを落ち着かせ、乾燥から守るために、保湿ローションやクリームを使用しましょう。

鈴木先生
鈴木先生

上記の内容に加えて、シェービング剤などで肌を保護してから処理することもおすすめです。また、ニキビや肌の乾燥が酷いなどの症状がある場合は、できる限りムダ毛処理は控えましょう。

2-4.洗顔・クレンジングは優しく

洗顔とクレジングは頻繁に行うからこそ、正しい方法を身につける必要があります。

まずは、クレンジングでメイクや汚れを浮かせます。このとき、肌を強く摩擦すると口周りのニキビの原因となるため注意が必要です。

だからといって、十分に汚れを落とさないまま洗顔をすると、メイク汚れが肌に残るリスクが高まるため、やさしく丁寧かつ入念にクレンジングしましょう。

洗顔では、肌に合った洗顔料を選ぶことが大切です。低刺激で弱酸性のものが肌に良いとされていますが、肌質に応じて適切な洗顔料は異なります。

また、洗顔の際には手のひらに洗顔料を取り、十分に泡立てて顔全体になじませていきます。このとき、手のひらで円を描くように丁寧に洗いましょう。

最後に、ぬるま湯で十分に洗い流せば完了です。

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2-5.丁寧なスキンケア

スキンケアは、自分の肌質に合った洗顔料、化粧水、保湿クリームなどの製品を選びましょう。敏感肌、乾燥肌、脂性肌などに応じて製品を使い分けることが重要です。

また、洗顔後はすぐに保湿を行ってください。保湿クリームや化粧水を使用して、肌にうるおいを与えましょう。保湿は肌を柔らかくし、乾燥から守る役割があります。

また、外出時は紫外線から肌を守るため、日焼け止めを使用しましょう。

紫外線は、ニキビだけでなく肌の老化やシミの原因となるため、入念な対策が必要です。丁寧なスキンケアを継続することで、ニキビができにくい肌を維持できます。

鈴木先生
鈴木先生

スキンケアは丁寧でも、クレンジングや洗顔は大雑把になってしまう方が多くいらっしゃいます。ケアも大切ですが、落とすことにも気遣いましょう。

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3.口周りニキビの治療方法

口周りのニキビは、セルフケアではなかなか改善しません。刺激を受けやすい箇所のため、悪化するリスクもあります。

そのため、ニキビが気になる場合は早めにクリニックで治療を受けることをおすすめします。

口周りのニキビの治療法について詳しく見ていきましょう。

3-1.面ぽう圧出

面ぽう圧出術は、清潔な細い針やレーザーを用いて、ニキビの表面に非常に小さな穴を開け、面ぽうを押し出して取り除くことでニキビの改善を促す治療法です。

面ぽうは、皮脂や細菌、はがれ落ちた角質などのかたまりのことです。

圧出は初期の白ニキビに対して効果的で、炎症を起こす前に行うことで悪化の予防が期待できます。

自宅での絞り出しは大きな穴をあけるため、肌にダメージを与えやすく、感染のリスクが高まります。

一方で、医療機関での面ぽう圧出術は穴が小さく、清潔な状態で行われるため、安心して治療を受けることができます。

3-2.ケミカルピーリング

ケミカルピーリングは、角質層の表皮上層を薬剤で剥がすことでターンオーバーを正常化し、ニキビの改善を促す治療法です。使用する薬剤によって肌へのダメージや効果が異なります。

たとえばサリチル酸マクロゴールピーリングは、サリチル酸をマクロゴールで溶解したピーリング剤を使用したケミカルピーリングです。

酸が角質層のみに反応するため、他の細胞を傷つけず安全性が高いとされます。また、皮脂に近い性質を持つため、皮脂が多く集まる毛穴のトラブルに効果的です。

ケミカルピーリングは市販のピーリング剤より濃度が高く、より高い効果が期待できます。

市販のピーリング剤は、石鹸タイプ、美容液タイプ、洗い流すタイプに分類され、それぞれ効果や肌への負担が異なります。

一方で、ケミカルピーリングは肌質に合わせて薬剤の選択や濃度の調整ができるため、市販のピーリング剤より肌への負担を抑えた施術が可能です。

3-3.イオン導入

イオン導入は、有効成分を肌のすみずみまで送り届ける手法です。イオン導入器から発せられた電気の力を使い、肌に塗るだけの場合よりも奥深くへと成分を浸透させます。

イオン導入で使用する成分にはアミノ酸やビタミンC誘導体があります。これらの成分はマイナスの電気を帯びています。

電極を当てて微弱なマイナス電気を流すことで、成分は肌のバリアを突破し、肌の深部まで浸透します。これにより、肌にうるおいや栄養を与え、美容成分の効果を引き出すことが可能です。

3-4.LED治療

LED治療は、医療用のLEDマシンを利用して特定の波長の光を肌に照射することで、皮膚深部に光エネルギーを届け、細胞に働きかける治療法です。

炎症を抑制し、ニキビの痛みや赤みを軽減します。また、ニキビを引き起こすアクネ菌の増殖の抑制も可能です。さらに、ニキビによる皮膚損傷を促進し、回復をサポートします。

このような口周りのニキビ治療だけではなく、皮膚組織に対する刺激によって弾力を向上させたり、肌の引き締め効果によりリフトアップを促したりもできます。

LED治療に痛みやダウンタイムはなく、施術後すぐにメイクをして帰宅できます。

鈴木先生
鈴木先生

口周りのニキビは顔の中では一番最後まで残り、治りが悪い場所です。触って刺激してしまうことも多く、大きいニキビへと悪化したり毛穴自体を拡大させてしまったりして、同じ場所に繰り返すようになることも多いです。

できるだけニキビが小さいうちに薬をつけて、悪化しないよう根気よく治療したい場所です。

4.まとめ

口周りのニキビは様々な原因から発生します。放置すると悪化しやすいため、なるべく早くセルフケアするとともに、必要に応じてクリニックで治療を受けましょう

ストレスや睡眠不足は自律神経の乱れを招き、ニキビのリスクを高めます。

また、髭剃りや摩擦、口周りの肌への刺激も要因の1つです。口周りのニキビの悩みを解消するために、適切なスキンケアや規則正しい生活などを心がけましょう。