乾燥肌の救世主ともいわれる発酵化粧水。この記事では肌がうるおう仕組みを徹底解説!発酵化粧水の選び方やおすすめ商品、あなたの気になる疑問にもお答えします。
乾燥に悩んでいるなら、ぜひこの記事を参考にしっとり潤う肌を目指してくださいね!
日本酒を薄めて肌につけたり、麹をお風呂に入れると肌がしっとりすることは、化粧水がない時代から知られていました。潤いのカギを握るのが「アミノ酸」です。
この記事では、肌が潤う仕組みを解説したり、特におすすめしたい発酵化粧水を厳選しています。未来に向けて健康的な肌を育ててくれる発酵成分配合の化粧水の選び方や、あなたの「知りたい!」を徹底解明します。
LAURIER BEAUTY編集部
※本記事でいう「浸透」とは角質層までのことをいいます。
※「アレルギーテスト」「刺激テスト済み」であったとしても全ての方にアレルギーや刺激が起きないわけではありません。
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1.発酵成分のおすすめな選び方
発酵化粧水を購入するための選び方ポイントを4つ紹介します。どのようなことに注意して選べばよいのか、一緒に見ていきましょう。
1-1.発酵成分をチェック

発酵化粧水にどのような発酵成分が入っているのかチェックしましょう!発酵原料はさまざまで、お米、玄米、大豆、ハトムギ、サトウキビ、乳酸菌、ビフィズス菌などの天然由来素材が使われます。
肌の角質細胞内にある天然保湿分子(MNF)の約半分は、アミノ酸で構成されています。アミノ酸は皮膚の土台になるだけでなく、水分を保持する役割も持っていますが、残念なことに加齢や不規則な生活習慣などで、その数は減少していきます。
お米などを発酵させると、アミノ酸やタンパク質、ビタミン、ミネラルなどの成分が倍増します。そのため、発酵成分がたっぷり配合している化粧水をつけると、不足していたMNFが満たされ、活力を取り戻し、肌の潤い力やバリア機能をサポートするのです。
最近注目を集めている成分は「ライスパワーNo.11」です。お酒を造る過程で発見されたもので、”肌自身がセラミドを生成するのをサポートする”という画期的な成分です。厚生労働省からも「皮膚水分保持機能改善」として正式に認められています。
1-2.保湿成分をチェック

発酵成分以外の保湿成分が入っていれば、さらにしっとりとうるおいます。ヒアルロン酸、グリセリン、セラミド、コラーゲンなど潤い成分が高い成分が入っているかを、成分表で確認してください。
どんな肌質の人でも潤い度が高ければ、肌トラブルを減少することが可能です!「一に水分補充、二に保湿」のつもりで保湿成分をしっかりチェックしましょう。
1-3.肌への優しさをチェック

せっかく保湿度の高い発酵成分が入っていても、刺激が高い成分が含まれていたら、肌荒れの原因を作ってしまいます。特にアルコールは揮発性が高いため、せっかくの肌上の水分を蒸発させるので要注意です。
- アルコール(エタノール)
- 鉱物油
- パラベン(防腐剤)
- 合成色素
- 合成香料
- 合成界面活性剤
これらの成分が極力入っていない、肌に優しい化粧水を選びましょう。
1-4.価格相場と買うべき値段をチェック

発酵化粧水の売れ筋価格帯を中心に、最安値と高級価格帯の特徴を調べてみました。
最安値価格帯 | 売れ筋価格帯 | 高級価格帯 |
---|---|---|
~1,500円 | 2,000円~4,000円 | 6,000円以上 |
内容量にもよりますが、大きく分けると上の表のようになります。
最安値価格帯
安いのに、なぜか大容量の商品が多いです。お酒由来の発酵成分配合のものが多く、体全体まで惜しみなく使えるような化粧水です。価格以上の品質の化粧水もありますが、アルコールや防腐剤などの刺激成分の割合が増えるケースもあります。敏感肌の人は成分表を確認してパッチテストを行ってから使いましょう。
売れ筋価格帯
メーカーやブランドのこだわり成分が入った商品が多くなります。この価格帯は、1~2カ月毎に買い足していく消耗品としてお手頃価格のため、たくさんの商品から選ぶことも可能です。
高級価格帯
この価格になるとメーカー独自の製造方法や、開発した成分(中には特許成分配合も含まれる)なども多くなります。また発酵成分の配合率が高くなり、”化粧水”というよりは”美容液”のような密度の濃い商品が増えてきます。
2.発酵化粧水のおすすめブランド・メーカー

いくつものメーカーが、発酵成分を配合しているスキンケアを製造していますが、こちらでは特に優秀な製品を開発しているブランドを3つ紹介します。
2-1.コーセー米肌
米肌は、大手化粧品メーカーのコーセーが手がける”通販ブランド”です。造り酒屋の醸造発酵技術を応用した米の発酵エキス「ライスパワーNo.11」を主成分にしたシリーズを製造・販売して業界でも注目を浴びているブランドです。
現在は保湿ケアの「肌潤」、エイジングケアの「活潤」、美白ケアの「澄肌」という3種類の販売ラインがあり、いずれも70年の歴史を誇る老舗ブランドの技術が凝縮されたスキンケアシリーズです。
2-2.SK-II
SK-IIはP&G(プロクター&ギャンブル)が母体のエイジング スキンケアブランドです。日本国内で製造されて世界に発信しており、多くの芸能人やモデル、セレブが使用していている高級ブランドです。
価格は高価ですが、選び抜かれた成分をふんだんに配合しているため、たくさんの人達の肌を改善に導いたスキンケアとして世界にブランド名を知らしめました。
特に特許製法で作られた天然発酵代謝物の「ピテラ」を90%も配合した「フェイシャル トリートメント エッセンス」は、肌の再生能力を呼び戻す化粧水として、ベストセラー&ロングセラー商品です。
2-3.ライスフォース
2000年9月に「お米の力」に着目して誕生した保湿系の通販スキンケア&コスメブランドです。特に、安政元年創業の造り酒屋で生み出された「ライスパワーエキスNo.11」配合のスキンケア商品の品質の高さが注目を浴びているブランドです。
お米のエキスに麹菌や酵母、乳酸菌を加えて90日間発酵させたライスパワーNo.11は、アミノ酸が豊富で、潤いのカギであるセラミドを作り出せるという注目の成分。エステサロンでも使われている美肌化粧品です。
3.編集部おすすめの発酵化粧水
日本から世界に発信している高級ブランドといったら、一番初めに頭に浮かぶのが「SK-II」ですね。独自発酵成分をふんだんに使ったスキンケアは、価格が高いだけでなく、肌へしっかり働き、未来向けての美肌を育ててくれます。
メーカーやブランドによって発酵成分は異なります。発酵化粧水を選ぶ時の重要な要素なので、「発酵成分」と「内容量」の2点をわかりやすく選定ポイントにまとめました。
- 発酵成分
- 内容量
フェイシャル トリートメント エッセンス(SK-ll)

価格(税込)/ 容量 | 10,890円 / 75mL |
「フェイシャル トリートメント エッセンス」は、35年以上も愛されているロングセラーの元祖発酵化粧水です。
酒造りの職人(杜氏)の手が驚くほどきれいなことに着目したのが始まり。「その秘密は酵母にあるのでは?」というところから研究&開発が進行して生み出されたのが「SK-II独自成分 ピテラ」です。
そのピテラが90%以上もの高濃度で配合しているのが「フェイシャル トリートメント エッセンス」です!天然のミネラルやビタミン、有機酸など肌への有効成分が約50種類も入っているため、化粧水というより美容液に近い位置づけと言えます。
肌の天然保湿因子(NMF)に類似した成分を含むため、保湿力が非常に高く、肌本来の正常化をサポートしながらバリア機能を高め、キメの整った健やかな肌へと導いてくれます。
テクスチャーは思ったよりサラッとしています。肌への馴染みが素早く、すっと入り込んだかと思うと、ピタッと手に吸い付くようなもちもち肌に!その後はしっとりと潤いに包まれるようなみずみずしさが持続します。
ただひとつの難点は、「ピテラ」には発酵成分独特の匂いがあることです。口コミを読んでみても「この香りだけは苦手…」という人が意外と多くいました。しかし”活きた発酵パワーの奥深い香り”と割り切ってもいいくらい、驚異的な働きをしてくれます。
「肌の乾燥が気にならなくなってきた」「肌が引き締まってきた」など高い評価が多く、投資した分以上の満足度が得られている優秀化粧水です。

女性 30代
水をつけているかのようなかなりサラサラとしたテクスチャで、一瞬にして肌に吸い込まれていくような感覚があります。値段は高いですが、使っていて気分が上がります。中身が見えるパッケージで、安心感、信頼感を感じます。

女性 30代
一度使ってみたかった憧れの化粧水。使用感はサラッとしていますが、肌に付けた後、浸透していくのを待つと、内側からしっとりと落ち着きます。香りは、独特な香りが少しする様に思いますが、そこまで気にならないかと。
ガラクトミセス培養液(ギュウニュウ)、BG、ペンチレングリコール、水、安息香酸Na、メチルパラベン、ソルビン酸
4.【高保湿タイプ】発酵化粧水おすすめ2選
こちらでは超乾燥肌におすすめの、高保湿発酵化粧水を紹介します。
肌潤化粧水(KOSE)

価格(税込)/ 容量 | 5,500円 / 120mL |
KOSEの「肌潤化粧水」は、お米の発酵成分「ライスパワーNo.11」をはじめ、ビフィズス菌発酵エキス、大豆発酵エキス、グリコシルトレハロース、乳酸Na、グリセリンが配合している高保湿化粧水です。
ライスパワーNo.11は、セラミドを増やして肌の「水分保持能の改善」効果を認められた成分で、肌の潤う力&バリア力活性化をサポートをしてくれます。
含有されている角質柔軟オイルが肌の角質同士のつながりを緩めるため、有効成分の浸透力がアップするのが特徴です。テクスチャーはトロッとしているのにベタつかず、肌がもちもちになり、ハリとキメを整えてくれます。
「朝、目覚めた時にまだしっとりしている」「潤い感が続くので化粧崩れしない」など嬉しいコメントがたくさん!保湿が長時間続くという高評価を聞きつけて、乾燥肌の人、30代以上の女性に人気の通販化粧水です。

女性 30代
パッケージはシンプルで、無駄なものが入っていない感じがして良いです。テクスチャーはぺったりとしていて、肌に張り付く感じがします。塗り始めた瞬間からうるおう感じがするし、しばらく経っても保湿感が長持ちして乾燥知らずです。

女性 20代
顔の保湿が気になっていたので購入。しっとりとした使用感を宣伝では売りにしているが、ベタベタとした気持ち悪さはなかったので使用しやすかったです。
水、BG、エタノール、グリセリン、ジグリセリン、グリコシルトレハロース、コメエキス、ダイズ発酵エキス、ビフィズス菌発酵エキス、EDTA-2Na、イソステアリン酸PEG-50水添ヒマシ油、オクチルドデカノール、キサンタンガム、クエン酸、チオ硫酸Na、リン酸2Na、加水分解水添デンプン、乳酸Na、メチルパラベン
然 発酵化粧水(長寿の里)

価格(税込)/ 容量 | 3,300円 / 150mL |
「然 発酵化粧水」は火山灰シラスパウダー配合「然 よかせっけん」、で有名な「長寿の里」から販売されている化粧水です。野草16種類と霧島火山深層水を、乳酸菌で発酵させた成分を90%以上も含んでいる、ネーミング通りの「発酵化粧水」です。
ほんのり淡い黄色のローションは、漢方でも使われる霧島高原の山野草が原料になっていて、肌につけてもその効果を発揮してくれます!少しだけとろみのあるテクスチャーは、じんわりと肌に染み込みハリ肌へ導いてくれます。
「然」シリーズは、成分だけでなく容器にもこだわりあるデザインが起用されています。この化粧水ボトルは、樹木の枝ぶりが表現されているとのことで、この流れるような曲線がピタッと手のひらに馴染むと評判です!
手摘みで採取された野草を配合しているため、作れる数も限られるという希少価値の高い「然 発酵化粧水」は、完全無添加のために開封後は冷蔵庫での保存が必須です。
乳酸桿菌/加水分解(ハチミツ/サトウキビ/(タラノキ/スギナ/ツキミソウ/アマチャヅル/セイヨウニワトコ/アンゲリカフルシジュガ/ チャ/クマザサ/ドクダミ/ビワ/クコ/カキ/ヨモギ)葉/レイシ子実体/ハトムギ種子)発酵エキス液、BG、水、加水分解コラーゲン、銀、クエン酸、クエン酸Na
5.【低刺激タイプ】おすすめ発酵化粧水
こちらではデリケートな肌の人でも使えるような、低刺激タイプのおすすめ化粧品を2点紹介します。
ディープモイスチュアローション(ライスフォース)

価格(税込)/ 容量 | 8,800円 / 120mL |
美容系雑誌でも頻繁に取り上げられて、芸能人の愛用者の多い「ディープ モイスチュア ローション」もライスパワーNo.11を配合しています。酵母、麹菌、乳酸菌を掛け合わせたエキスは潤い度が高く、海外のスパでも使用されている化粧水です。
無着色・無香料・石油系の界面活性剤未使用・動物性成分未使用なうえに、肌に近い弱酸性で、アレルギーテスト・刺激テスト済み。刺激に弱いデリケートな肌質の人におすすめです。
口コミを読むと、多くの敏感肌の人から「トラブルなし」の声が寄せられています。肌のトラブルは乾燥が原因で起こる場合が多いため、保湿重視のこの化粧水をつけることで、肌荒れ・小ジワ・くすみ・毛穴にアプローチして、健やかな肌に導きます。
少しだけとろみのあるテクスチャーは抜群の浸透力を発揮して、ぷるぷる感のある肌になっていきます。はじめての人は、肌の相性を確かめる意味で、10日間分試せるトライアルセットがおすすめです。
ライスパワーNo.11、水、エタノール、BG、DPG、濃グリセリン、グリチルリチン酸2K、DL-PCA・Na液、グリセリン、大豆リゾリン脂質液、ヒアルロン酸Na-2、植物性スクワラン、天然ビタミンE、PEG(120)、POE・POPデシルテトラデシルエーテル、POE(25)POP(30)、カミツレ油-2、粘度調整剤、pH調整剤、メチルパラベン
6.【プチプラタイプ】おすすめ発酵化粧水
メイクアップアイテムにもお金を使うから、化粧水だけにお金を費やせない!という人はこちらがおすすめです。プチプラでもしっかり潤う発酵化粧品を2点紹介します。
日本酒の化粧水 高保湿(菊正宗)

価格(税込)/ 容量 | 990円 / 500mL |
「日本酒の化粧水 高保湿」は日本酒の大手メーカー「菊正宗」が、自社の日本酒の製造過程から得られる米発酵液を配合している化粧水です。お酒の遊離アミノ酸やミネラルが、肌に活力を与えてターンオーバーをサポートします。
保湿成分として、セラミド、プラセンタエキス、そして美白が望めるアルブチンが入っているため、年齢を問わず女性に大人気!なんといっても大容量のボトルに入っているので、惜しみなく顔やボディまでパシャパシャ使えるのが嬉しいです。
かすかに日本酒の匂いを感じますが、麹のパワーを感じるまったりとしたテクスチャー、時間と共にしっとりした肌へ変化して潤いが長時間持続く様子は、冬場の乾燥しやすい肌にピッタリです。
お風呂上がりに使いやすいポンプ式ボトルで、ボディに使えば痒みなどのトラブルが起きにくい肌質へ近づきます。

女性 20代
顔・全身にも使えてもちもちお肌になる高保湿の化粧水で、コスパが良くフィット感もあるので愛用しています。においも無香料なのでにおいが気になる人はこの化粧水がおすすめです。パッケージもピンクでかわいらしいものになっているので女性は買いやすいと思います。

女性 30代
使用感は高保湿と記載されている割には軽めの使用感で、秋冬よりは春夏向けの商品だと思いました。コスパとしては、ドラッグストアでよく売っていて買いやすいし、容量もたくさん入っているので、コスパは良いと思います。パッケージは高級感はないですが、ピンクの文字で可愛らしいと思います。
水、グリセリン、BG、コメ発酵液、グルタミン酸、アルギニン、ロイシン、セラミド3、セラミド6II、プラセンタエキス、アルブチン、グリチルリチン酸2K、ダイズタンパク、マルチトール、メチルグルセス-10、PEG-60水添ヒマシ油、ヒドロキシエチルセルロース、(スチレン/アクリル酸アルキル)コポリマーNa、クエン酸、クエン酸Na、フェノキシエタノール、メチルパラベン、香料
7.発酵化粧水に関する疑問・質問
これまで紹介したような”発酵成分配合”の化粧水は、普通の化粧品とどんな点が違うのでしょうか?そんな気になる疑問にお答えします。

Q1.発酵化粧水の効果は?普通の化粧水との違いは何?
米や乳酸菌、植物などを時間をかけて発酵させると、アミノ酸やビタミン、タンパク質などの有効成分が大幅に増えます。それらの成分が、保湿効果を高めるサポートをしてくれるのです。
肌に潤いが戻れば、角質の細胞一つ一つがふっくらと弾力を持ちはじめて、ツヤとハリ、そしてキメが整います。毛穴もキュッと引き締まり、トラブルが少なくなるのです。
発酵成分は、肌の表面にいる美肌菌(善玉菌)のエサになるため、肌のトラブルを引き起こす悪玉菌より優勢になります。そのようなコンディションに整えることで、バリア機能を強化し、肌本来の能力を発揮する足がかりを作ってくれるのです。
8.まとめ
東洋人の肌の美しさは世界的にも有名です。それは、私たちが日常的に発酵製品と深い関わりがあるからかもしれません。
美しいお肌は今日、明日で作られるものではありません。毎日の洗顔やお手入れや生活習慣によって、1年後、5年後、10年後に大きな差が生じます。今回紹介した発酵化粧水は、そんな未来のお肌を見据えて作られたような、高保湿系スキンケアばかりです。
肌の再生能力を高める発酵成分スキンケア化粧水で、これから先の未来も”すっぴん肌”に自信を持ち続けられるよう、お手入れをはじめてみませんか。多少のことでは揺るがない肌を目指しましょう。