毎月お金が足りない人は収支バランスを確認|金欠を解消する方法
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ファイナンシャルプランナー
大学卒業後、多数のメディア編集業務に従事。その後、ファイナンシャルプランナー2級の資格を取得。FPとしての専門知識を活かし、カードローン、FX、不動産、保険など様々な情報におけるメディアの編集・監修業務を行ない、これまで計2000本以上の担当実績を誇る。ローン審査経験者などのインタビューなども多数行ない、専門知識と事実に基づいた信頼性の高い情報発信を心がけている。
「気付いたら今月も金欠だった」と感じることが多い場合、日々の生活を見直さなければ改善できない可能性があります。
「普段のお金の使い方を見直してもお金が足りない」という方に向けて対処法も解説していくので、毎月金欠に悩んでいるという方はぜひご覧ください。
収支バランスが悪いと金欠を引き起こす
問題なく生活できそうな収入があるのに、毎月お金が足りなくなる。そういった方は、収支バランスに問題があります。収入よりも日々の支出が多ければ金欠になってしまうのは必然です。まずは、正しい収入を把握しましょう。
収入は手取り額で決まる
収支バランスを考える際、自由に使える金額の上限は、給料から税金や保険料等が天引きされた「手取り額」で決まります。
控除される項目
- 健康保険料
- 介護保険料
- 厚生年金保険料
- 雇用保険料
- 労災保険料
- 所得税
- 住民税
いずれも働いている人であれば納める義務があるものであり、この支払額を減らして手取りを増やすことはできません。
具体的な手取り金額については、「前年度の年収をもとに決まる控除額」があるため、正確な計算は難しいでしょう。しかし、一般的に手取り金額を算出する際は「額面給与×8割」程度になるとされています。
月給の額面 | 手取り額※ |
---|---|
15万円 | 12万円~13万円 |
20万円 | 15万円~17万円 |
25万円 | 20万円~21万円 |
30万円 | 22万円~25万円 |
※上記の表は、おおよその手取り額になります。
節約するには月々の出費を把握する
収支のバランスを立て直し、「お金が足りない」状況を改善するには、ある程度の我慢も必要です。そもそも「自分がどれくらいのお金を使っているのか」を把握できていなければ、効率よく節約するのは難しいでしょう。
上記の画像は主な支出の一覧です。この中から減らせる支出を見つけられれば、月々の生活に余裕を持たせることができるかもしれません。
節約すべき支出1|日々の無駄遣い
月々の出費を把握したら、日々の無駄遣いをなくしましょう。
毎日のようにコンビニで軽食を買っていたり、タバコを吸っていたりするなら、日常的にお金を使うのが当たり前になっています。
例えば、平日に制限なく毎日1,500円ほど使っていたとしましょう。上限を1,000円にするだけでも、一か月換算で約1万円ほど節約できる可能性があるのです。
まずは、「1日に使う金額に上限を設けること」から始めてみてください。そして、財布には上限額分の小銭だけを入れて生活してみましょう。
節約すべき支出2|人付き合いによる飲食代
社会人であれば、同僚や上司、先輩などから飲みに誘われる場合もあるでしょう。頻度が高ければ、その分だけ飲食代が大きくなっていきます。毎月のように誘われている人などは、飲み会のためだけに月数万円使ってしまうケースもあるかもしれません。
そういった方は積極的に幹事を務め、「少しでも安く収まるお店」を手配してみたり、飲み会への参加数を減らしてみたりすると良いかもしれません。飲み代をゼロにするのではなく、少しでも安く済ませるという意識を持ってみてください。
節約すべき支出3|固定費
支出の中で、毎月一定以上の支払いが必要になるものを「固定費」と言います。固定費は簡単に減らせないため、金額が高ければ高いほど手元に残る金額は少なくなり、「毎月お金が足りない」と言う状況に陥りやすくなるでしょう。
主な固定費は、以下の通りです。
固定費の例
- 住宅費(ローン・家賃)
- 光熱費
- 通信料
- 保険料
- 教育費
対策としては、小まめに電源を切って「待機電力」を節約したり、意識的に「水道の出しっぱなし」を防いでみたりしましょう。大きな節約は難しいかもしれませんが、年間で数千円を浮かせられる可能性があります。
また、通信料関連の契約プランを見直すという手もあります。普段からあまり電話を使用しない方などは、プランを変更するだけで月々数千円の節約ができるかもしれません。
毎月お金が足りない人は貯金を意識する
支出を把握したら、「毎月1万円は手元に残す」など、少しずつでも貯金する意識を持ってみてください。目標額が決まれば、無理な節約をせずに済みますし、将来的に自分を助けることになるでしょう。
マネープランを立てて貯金をする
もしも、今後の生活でマイホームや車の購入、子育てなどを考えているなら、ある程度長期的なマネープランを立てておいた方が良いでしょう。つまり、いつまでにどの程度のお金が必要で、現状どれくらい足りていないのか把握した上で、効率よくお金を貯めなければなりません。
計画を立てたら、毎月一定額を決めて貯金する「先取り貯金」を行いましょう。自動的に貯金を行ってくれる制度を利用すると効果的です。
先取り貯金の方法
- 会社の財形貯蓄制度
- 銀行の積立預金制度
財形貯蓄制度
財形貯蓄とは、会社に申請することで利用できる貯蓄制度です。
出典:全国銀行協会【財形貯蓄】結婚資金や子どもの教育費など、人生の中で大きなお金が必要になる時があります。そういう時のためにあらかじめまとまった資金を準備しておくのが財形貯蓄です。給与天引きなので貯蓄が苦手な人でも貯めやすいメリットがあります。財形貯蓄には一般財形、財形住宅、財形年金があります。
貯蓄したい金額を自動的に給料から天引きしてくれるため、長く利用すればするほどお金が貯まるシステムと言えるでしょう。また、財形貯蓄は3種類あるので、事前に決めたマネープランに合った制度から選べるのも魅力のひとつです。
ただし、会社によっては財形貯蓄制度を採用していない場合もあるので注意してください。
積立定期預金制度
積立預金制度は、各銀行が設けている貯蓄制度です。
出典:全国銀行協会【積立定期預金】「積立定期預金」は、計画的に毎月、決まった日に預金の積み立てをして、目標額を目指す定期預金のことです。進学費用、旅行費用、住宅購入資金などの目標額を設定した貯蓄に向いています。
給料から自動的に指定金額を振替してくれるので、自分でお金を管理するのが苦手な人でも簡単に貯金できる精度です。会社を通さずに貯金したい方や、財形貯蓄制度がない会社に勤めている方は、積立預金制度を利用すると良いでしょう。
現状どうしてもお金が足りない場合の対処法
日々の生活の見直しだけではお金が足りないという人は、以下の方法でお金を用意しましょう。毎月の金欠問題を解消するのは難しいかもしれませんが、一時的に必要なお金を準備できます。
対処法1|働いて稼ぐ
まずは、働いて収入を引き上げるという手段を考えましょう。すぐに給料を上げるのは難しいケースが多いかもしれませんが、副業が可能な会社であれば、自分に合ったペースでお小遣い程度の金額を稼げる可能性があります。
クラウドソーシングという手段
具体的な副業方法のひとつに、クラウドソーシングがあります。クラウドソーシングとは、ネット上で個人が仕事を受注できる媒体です。
クラウドソーシング上で発注されている仕事には、専門性が高いケースもありますが、パソコンさえ使えれば気軽に応募できるものもあります。例えば、画像作成は誰にでもできるわけではありませんが、コラム作成などのライティング案件なら、初めての方でも応募できるでしょう。
クラウドソーシングの報酬例
- ライティング:0.2円~3円(文字単価)
- レビュー作成:50円(1つ作成)
- lineスタンプ作成:5,000円~1万円
- イラスト作成:5,000円~1万円(1枚絵)
ただし、上記の通り、専門性の低い案件は比較的単価が安く設定されているケースがあります。場合によっては、思うように稼げないケースもあるので注意してください。
■クラウドソーシングの例
・Lancers
・CroudWorks
・shufti
・Craudia
・Yahoo!クラウドソーシング
対処法2|モノを売る
給料をすぐに上げることや副業が難しい場合、何かを売ってお金に換えるという手段を検討してみてください。
身に着けなくなった衣類やアクセサリー、長く使っていない家具、読まなくなった本や雑誌など、自宅を見渡せば要らなくなったものが見つかると思います。
ブランド物でもない限り高額買取は期待できない場合もありますが、リサイクルショップ等に持ちよれば、ある程度のお金に換えられるでしょう。
維持費のかかる物を売却すると効果的
車のように、高額かつ「維持費」がかかるものをお金に換えるという手段もあります。売却することで得られる金額も大きいですし、今後維持費がかからなくなれば、月々の支出そのものを引き下げられるでしょう 。
もしかしたら、それだけでも「毎月お金が足りない」という問題を解決できるかもしれません。
ただし、一度手放したものは簡単に取り戻せませんし、不都合が生じかねないものもあるので、十分に注意しましょう。
対処法3|お金を借りる
月々の費用が足りない場合、お金を借りて一時的に金欠を解消する方法もあります。利用者の収入や、金融サービスの利用状況によって、借りられる金額は変わってきますが、一時的にお金を用意できる可能性は十分にあるでしょう。
本記事では、以下のメリットからカードローンをおすすめします。
カードローンのメリット
- 利用用途を限定されない
- 月々の金銭的負担が少ない
カードローンは利用用途を限定されない
カードローンは、基本的に借りたお金の利用用途を問われません。契約の際に利用できる限度額を設定し、その範囲内であれば自由にお金を使えます。※
そのため、日々の生活費が足りない人や、急遽お金が必要になった人でも問題なく利用できる可能性があります。毎月お金に困っている人にとっては、利用しやすい借入方法と言えるでしょう。
※事業性資金としては利用できません。
カードローンは月々の金銭的負担が少ない
大前提として、お金を借りた場合は必ず返済をしなければなりません。毎月の返済額が高ければ、金欠状態を立て直すのは難しくなります。
カードローンであれば、月々の返済金額を少なくできるため、毎月の金欠に悩む人でも無理なく利用できるでしょう。
借入残高 | 最低返済額 |
---|---|
10,000円 | 1,000円 |
50,000円 | 2,000円 |
80,000円 | 3,000円 |
100,000円 | 4,000円 |
上記の表の通り、借入金額にもよりますが、基本的に月々の金銭的負担は大きくなりすぎません。つまり、金銭的負担を数ヶ月に分散できるため、日々の生活が苦しくなりにくいといえます。
ただし、金欠になった原因を特定して改善しなければ、借入を繰り返して返済が終わらないことも想定されるため、日々の生活の見直しは必ず行いましょう。
アコムは利用者が多い人気のカードローン
アコムは、申し込みの手軽さと審査の早さで人気を集める業界人気トップクラスのカードローンです。利用者数は、150万人を超えており(2022年3月時点)多くの人が利用しているカードローンと呼べるでしょう。
※申し込みの時間帯によっては翌日以降の対応になります。
プロミスは上限金利が低いので返済額を少なくできる
プロミスは、申し込みから最短3分でお金を借りられるカードローンです。上限金利が他の消費者金融機関の扱うカードローンより低く設定されているため、返済金額を少なくできるのも魅力のひとつです。
※申し込みの時間帯によっては翌日以降の対応になります。
アイフルは原則として電話連絡をしないので周囲に気づかれにくい
アイフルは原則として電話連絡を行わないカードローンのため、周囲に内緒でお金を借りたい人におすすめのカードローンです。ただし、アイフルが必要と判断した場合は電話連絡を行うケースもあります。
※申し込みの時間帯によっては翌日以降の対応になります。
まとめ
「問題なく生活出来るほどの給料があるはずなのになぜか金欠になってしまう」という方は、支出のバランスが悪いことで、お金が足りなくなっています。
日々の生活に無駄遣いがないか、少しでも節約できる点がないか見直しましょう。それでもお金が足りない人は、記事中で紹介した対処法を検討してみてはいかがでしょうか?
Q.無駄な支出はどうやって把握すれば良い?
ファイナンシャルプランナー|村上敬
毎月の支出額を正確に把握しましょう
お金を使った際に発生するレシートや領収書を必ず受け取って、家計簿をつける習慣を作りましょう。月々の支出額を正確に把握すれば、「必要な支出」と「不要な支出」をご自身でも判断しやすくなります。自分にとって、最低限どれだけのお金が必要なのか知ることが節約の第一歩です。