ノーローンの限度額を増額する2つの条件とメリット・デメリット
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ファイナンシャルプランナー
大学卒業後、多数のメディア編集業務に従事。その後、ファイナンシャルプランナー2級の資格を取得。FPとしての専門知識を活かし、カードローン、FX、不動産、保険など様々な情報におけるメディアの編集・監修業務を行ない、これまで計2000本以上の担当実績を誇る。ローン審査経験者などのインタビューなども多数行ない、専門知識と事実に基づいた信頼性の高い情報発信を心がけている。
ノーローンは、「何度でも1週間無利息サービス」を展開しているSBI新生銀行グループのカードローンです。
利用している方の中には、「もう少しお金を借りたい」と考える場合もあるのではないでしょうか。
そのような場合は、借入限度額の増額を検討してみましょう。
増額審査に通れば、借入限度額を増やすことができます。
しかし、申込時より収入が下がっていたり、他社から借りている金額が多すぎたりする場合は、増額審査に通過しない可能性があるでしょう。
この記事では、ノーローンの借入限度額を増やすための条件、増額する方法、メリット・デメリットも解説します。
また、増額が難しい人に向けて、別の打開策も紹介するので、ノーローンの借入限度額を増額しようと考えている方は、ぜひご覧ください。
ノーローンを増額する条件は2つ
前提として、ノーローンに限らず借入限度額を増やすには、増額審査に通過しなければなりません。
増額審査では、新規申込時におこなわれる審査と異なり、ノーローンでの利用実績も重視されます。
利用実績に該当する情報
- 借入や返済の履歴
- 現時点での借入総額
- 利用頻度
利用実績が悪いとノーローンから判断された場合は、増額するのは難しいでしょう。
また、収入が下がっていたり、他社からの借入が増えていたりした場合も、「返済能力が不足している」と判断されて、増額審査に通過できない可能性があります。
従って、ノーローンの借入限度額を増額するには以下の条件を満たさなければなりません。
ノーローンの借入限度額を増額する条件
- ノーローンの利用実績が良好である
- 返済能力が新規申込時より下がっていない
なお、上記の条件を満たしている場合でも、審査を必ず通過できるわけではないので注意してください。
審査で確認される情報は公表されていないため、上記の条件は増額する上で満たすべき最低条件であることを理解しておきましょう。
条件1:ノーローンの利用実績が良好である
増額審査では、ノーローンでの利用実績を確認されます。
利用期間が長く返済に一度も遅れたことがない人は、ノーローンから利用実績の良い顧客と判断されやすいといえるでしょう。
利用実績が良いと判断される例
- 契約から6ヶ月以上経過して定期的な利用をしている
- 返済遅延を起こしていない
反対に、利用期間が短すぎたり、返済遅延を起こしていたりした場合は、増額審査を通過するのは難しいと考えられます。
利用期間が6ヶ月以下の人は増額審査を通過しにくい
借入限度額を増やすには、最低でも6ヶ月以上利用してから増額申請をしましょう。
契約してから増額申請までの時間が短すぎる人は、利用実績がほとんどないため金融機関は審査に通過させません。
ノーローンの借入限度額を増やしたい人は、最低でも6ヶ月以上の利用実績を重ねてから増額申請をするようにしてください。
返済遅延を起こした人は増額審査を通過しにくい
ノーローンの返済を遅延したことがある人は、増額審査を通過しにくくなります。
なぜなら、カードローンを扱う金融機関は、顧客から利息を支払ってもらうことで利益を得ているため、返済できるか怪しい人には追加で融資をしないからです。
特に、何度も返済に遅れていたり、長期間の遅延をしてしまったりした場合は、増額審査を通過する可能性が低くなるでしょう。
ノーローンから増額に伴うリスクがあると判断されてしまう例
- 過去に何度も遅延を起こした
- 1ヶ月以上の遅延を起こした
条件2:返済能力が新規申込時より下がっていない
申込時と比べて返済能力が下がっていない方は、増額審査を通過できる可能性があるでしょう。
返済能力とは、融資したお金を返す能力のことを指します。
例えば、申込時よりも年収が上がった人は、返済に充てられるお金が増えたと金融機関から判断されるため、返済能力が上がったといえるでしょう。
反対に、以下のケースは返済能力が下がったといえるため、増額審査を通過するのが難しくなります。
返済能力が下がったと判断される例
- 収入が下がった
- 他社借入が増えた
収入が下がった場合は増額審査に通過しにくい
何らかの事情で申込時よりも収入が少なくなった場合は、増額審査を通過するのが難しいでしょう。
なぜなら、収入が少なくなった分、月々の返済負担が大きくなるからです。
詳しくは後述しますが、大幅に収入が減ってしまっている場合は、逆に借入限度額を引き下げられてしまう可能性もあるので注意してください。
他社借入が増えた場合は増額審査に通過しにくい
ノーローンを契約したときよりも他社借入が増えてしまった場合は、ノーローンの増額審査に影響を及ぼすので注意してください。
ノーローンは総量規制という法律により、年収の3分の1を超える融資はしません。
そのため、他社と合わせてすでに年収の3分の1に近い金額を借りていた場合は、借入限度額の増額は難しくなります。
出典:日本貸金業協会『総量規制とは』総量規制とは
総量規制とは個人の借入総額が、原則、年収等の3分の1までに制限される仕組みを言います。総量規制の対象となる「個人向け貸付け」とは、個人がお金を借り入れる行為のことです。ただし、個人が事業用資金として借入れる場合は、原則として総量規制の対象とはなりません。
ノーローンの限度額を増額する流れ
ノーローンの借入限度額を増やす流れは以下の通りです。
- 増額申請をする
- 増額審査を受ける
- 審査結果の通知と契約内容の更新
増額は「契約内容の変更手続き」にあたります。
増額を希望すればだれでも対応してもらえるわけではなく、所定の手続きを受けなければなりません。
増額申請
ノーローンの借入限度額を増やすには、まず増額申請をおこないましょう。
公式サイトに記載のある通り、相談ダイヤルに連絡をすることで増額申請がおこなえます。
<<ノーローンの相談ダイヤルはこちら:0120‐170024
オペレーター:平日9:00~18:00
自動音声サービス:24時間受付 ※メンテナンス中を除く
増額審査
増額申請が完了したら審査が始まります。
増額審査で確認される情報は、以下の通りです。
増額審査で確認される情報
- ノーローンの利用実績
- 勤務情報(年収や勤続年数)
- 他社の借入状況やクレジットカード代の支払い情報
年収が変わっていたり、勤務先が変わっていたりした場合は、書類提出を求められたり職場への在籍確認がおこなわれたりするので注意してください。
ノーローンの増額審査では収入証明書を求められる場合がある
以下のケースでは、収入証明書を求められる可能性があります。
増額審査で収入証明書を求められるケース
- ノーローンの借入限度額が50万円を超える場合
- 他社から借りている金額と合わせて借入限度額が100万円を超える場合
- 年収が変わった場合
ノーローンで50万円を超える借入限度額を希望する場合と、他社と合わせて限度額が100万円を超える場合は、必ず収入証明書の提出しなければなりません。
ノーローンの限度額を増額する際は在籍確認が必要な場合もある
転職をした場合は、申込時に申告した情報と異なるため、職場への在籍確認が行われる可能性があります。
ノーローンでは、電話による在籍確認がおこなわれているため、職場へ電話が気になる場合は事前に対処法を準備しておきましょう。
審査結果の通知と契約内容の更新
増額申請をした後は、結果の通知を待ちましょう。
審査結果の通知は電話かメールによって連絡されます。
審査を通過できた場合は、契約内容を更新しなければ新たな借入ができません。
案内に従って契約内容の更新続きを完了させて借入限度額を増額しましょう。
ノーローンで増額する際のメリット
ノーローンの借入限度額を増額すると、2つのメリットが得られる可能性があります。
借入限度額を増額できれば、他の借入先を増やさずに済んだり、利息が少なくなったりしますので確認しておきましょう。
ノーローンで増額する際のメリット
- 急にお金が必要になっても対応できる可能性がある
- 金利が下がる可能性がある
急にお金が必要になっても対応できる可能性がある
ノーローンの借入限度額を増額しておけば、急ぎでお金が必要になった場合でも対応できる可能性があります。
もしも、すでに借入限度額に近い金額を借りている場合、緊急でお金が必要になった場合に対応できません。
しかし、事前に借入限度額を増額しておけば、何らかの事情で急にお金が必要になった場合でも当日中にお金を借りられるため、新たな借入先を探す手間が省けるでしょう。
金利が下がる可能性がある
ノーローンで増額すると、場合によっては金利が引き下がるメリットがあります。ノーローンの上限金利は年18.0%です。ですが、100万円以上の借入限度額になった場合は、利息制限法という法律により、年15.0%以下の金利になります。
出典:日本貸金業協会|上限金利について利息制限法とは
利用者の皆さまの金利負担の軽減を図るため、法律が改正され2010年6月に上限金利が引き下げられました。お借入れの上限金利は、借入金額に応じて年15%~20%となっています。
◯元本の金額が10万円未満のときの上限金利 → 年20%
◯元本の金額が10万円以上から100万円未満のとき上限金利 → 年18%
◯元本の金額が100万円以上のときの上限金利 → 年15%
ノーローンで増額する際のデメリット
ノーローンの借入限度額を増やす際のデメリットを把握しておきましょう。
増額する際に発生するデメリットの中には、ノーローンを利用できなくなってしまうケースもあるので注意してください。
ノーローンで増額する際のデメリット
- 当日中に増額できない可能性がある
- 借入限度額が下がる場合がある
デメリット1|当日中に増額できない可能性がある
ノーローンの増額審査は、結果通知の連絡までに時間がかかってしまう場合があります。
増額審査の際に書類提出を求められたり、職場への在籍確認がおこなわれたりした場合は、時間がかかる可能性が高いでしょう。
デメリット2|限度額が下がる可能性がある
審査の結果によっては、借入限度額が減らされるケースもあります。
例えば、収入が下がっている場合は要注意です。
上記の例に当てはまる人は、金融機関から「今の限度額でも安定した返済をするのが難しい」と判断されてしまう可能性が高いと考えられます。
最悪の場合、ノーローンの利用停止処分をされてしまうケースもあるため、収入が下がった状態で増額を検討する場合は十分に注意してください。
ノーローンを増額する以外で借入する方法
ノーローンを増額するのが難しいと感じた場合は、他のカードローンへの申込も検討してみてください。
他のカードローンは、それぞれ独自の基準で融資しても良いかを判断します。
中には、ノーローンで増額できなかった場合でも、他のカードローンであれば借入できたというケースもあるので、増額審査が不安な人は新規申込を検討してみてください。
レイク
レイクは、初めての契約であれば、特典サービスを選べる消費者金融です。
特典が適用されている間は利息がかからないため、期間内に完済できれば借りた金額以上の支払いをする必要がありません。
レイクで選べる特典
- 通常申込で30日間特典あり
- WEBで申込すると60日間特典あり
- 借入額5万円まで180日間特典あり
ただし、レイクは、ノーローンと同じSBI新生銀行グループのカードローンです。ノーローンの利用実績が悪かった場合は、利用できない可能性も考えられるため注意してください。
プロミス
プロミスは、消費者金融の中でも上限金利が低く設定されたカードローンです。
そのため、プロミスを利用すれば、他の消費者金融よりも利息負担を抑えられる可能性があります。
大手消費者金融カードローン | 金利 |
---|---|
プロミス | 年4.5〜年17.8% |
アイフル | 年3.0~年18.0% |
アコム | 年3.0~年18.0% |
SMBCモビット | 年3.0〜年18.0% |
レイク | 年4.5〜年18.0% |
上記の表の通り、プロミス以外は上限金利が年18.0%に設定されています。
長期的な利用を検討されている方は、プロミスに申込してください。
※お申込み時間や審査によりご希望に添えない場合がございます。
アイフル
アイフルは、在籍確認の際に原則として電話連絡をしないカードローンです。
そのため、職場への電話連絡が気になる人は利用してみると良いでしょう。
さらに、アイフルはWEB申込を行えば、土日や祝日でも最短25分で融資を受けられます。
そのため、急ぎでお金が必要になった場合でも、時間をかけずに借入できるカードローンといえるでしょう。
ただし、審査の対応時間外に申込をした場合は、次の営業時間まで手続きを完了できないため、注意してください。
まとめ
ノーローンの借入限度額を増額するには、最低でも以下の条件を満たす必要があります。
ノーローンを増額する条件
- ノーローンの利用実績が良好である
- 返済能力が新規申込時より下がっていない
上記の条件を満たせない場合は、増額申請しても審査に通過できず希望額を借りられない可能性が高いでしょう。
ノーローンの借入限度額を増額した場合は、金利が下がるメリットを得られるかもしれません。
しかし、利用実績が良くない場合は、借入限度額を引き下げられてしまったり、利用停止になってしまったりする場合もあるでしょう。
ノーローンの増額審査が不安な場合は、他のカードローンへの申込も検討してみてください。
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社名:新生フィナンシャル株式会社
登録番号:関東財務局長(10) 第01024号 日本貸金業協会会員第000003号
電話番号:0120-09-09-09
貸付条件
貸付利率:4.5%~18.0%(年率)
※貸付利率はご契約額およびご利用残高に応じて異なります。
融資限度額 :1万円~500万円
返済方式:残高スライドリボルビング方式・元利定額リボルビング方式
必要書類:運転免許証等
※収入証明(契約額に応じて、新生フィナンシャルが必要とする場合)
返済期間・回数: 最長5年・最大60回
※融資枠の範囲内での追加借入や繰上返済により、返済期間・回数は変動します。
利用対象:満20歳~70歳(国内居住の方、日本の永住権を取得されている方)
収入条件:安定した収入のある方(パート・アルバイトで収入のある方も可)
遅延損害金: 20.0%(年率)
担保・保証人: 不要
※ご契約には所定の審査があります。貸付条件を確認し、借入と返済のバランスを考えて計画的に利用しましょう。
無利息に関して
・Webで初めてお申込みで60日間無利息
・初回契約翌日から無利息適用となります
・無利息期間経過後は通常金利適用となります
・Web以外の無人店舗やお電話で申込むと、お借入額全額30日間無利息またはお借入額5万円まで180日間無利息のどちらかになります。
※60日間無利息(Webでのお申込み限定)、180日間無利息それぞれ契約額1~200万円まで。
※30日間無利息、60日間無利息(Webでのお申込み限定)、180日間無利息それぞれの併用はできません。
Q.利用状況が良くない状態で増額申請するとどうなる?
ファイナンシャルプランナー|村上敬
最悪の場合、利用停止処分になります
何度も返済に遅れていたり、長期間の延滞をしていたりすると、ノーローンを利用できなくなる可能性があります。なぜなら、現時点での限度額でも返済が滞った人に増額を許してしまうと返済不可に陥る可能性があるからです。増額申請をする場合は、過去の利用実績に十分注意してください。