矢井田瞳の全国ツアー『矢井田瞳弾き語りTOUR16/17~ヤイダヒトリ~』のファイナル公演が、昨日3月26日(日)に地元大阪・サンケイホールブリーゼで行われた。自身にとってキャリア二度目の弾き語り全国ツアーとなるが、大阪での完全単独弾き語りライブは初の開催。
チケット完売の会場は多くのファンで溢れた。

開演時間の17時を迎え照明が落とされると、「ヤイコー! おかえりー!」の歓声の中、照れるように登壇した。大きく息を吸い込み、<元気で暮らしていますか>と歌い出した「モノクロレター」で公演はスタート。彼女の艶やかな歌声と、乾いたアコースティックギターが会場の空気を優しく包み込む。

「ヤイダヒトリ大阪、始まります」と静かにとつぶやくと、「見えない光」「Ring my bell」を立て続けに披露。さらに「よれたハートにアイロンを」「Over The Distance」と、バラードソングを歌い上げた。


中盤では、「私の大好きなあのバンドの楽曲をカバーしたいと思います。初めてやからドキドキするー」とTHE YELLOW MONKEYの「JAM」をエモーショナルに、かつヤイコ風にカバー。そして、「It's Time」「東京タワーと蟻」「MOON」「世界と私の間」「未完成のメロディ」と新旧の楽曲を間髪入れずに続けて披露。歌声は然ることながら、空間系エフェクターやディストーションサウンドなど、アコースティックギターとは思えぬ様々な音色を奏で、もはや“弾き語り”の領域を超えた表現力で観客を圧倒した。

終盤では、NHKのドキュメント番組『ふるさとの希望を旅する』のために書き下ろしたという新曲「消えない灯り」(音源未収録)を披露。本編ラストは「ライブで演奏すればするほど大きくなっていく、そんな不思議な感覚にさせてくれる楽曲です」と紹介した「Life's Like A Love Song」で、観客との大合唱の中、ツアーの最終日を締めくくった。


公演中には、自身の恒例企画夏の元気祭り」を、7月28日(金)に大阪・なんばHatch、8月15日(火)に東京・Zepp DiverCityで開催することを発表した。チケットは6月1日の発売を予定しており、3月26日からはファンクラブ先行の受付が開始されている。
(取材・文/mark'n)

≪セットリスト≫
1. モノクロレター
2. 見えない光
3. Ring my bell
4. よれたハートにアイロンを
5. Over The Distance
6. JAM(THE YELLOW MONKEY)
7. ねぇ
8. It's Time
9. 東京タワーと蟻
10. MOON
11. 世界と私の間
12. 未完成のメロディ
13. YOUR SONG
14. 消えない灯り
15. Life's Like A Love Song

≪ライブ情報≫
【矢井田瞳 夏の元気祭り2017~STARTING OVER~】
2017年7月28日(金)大阪・なんばHatch
2017年8月15日(火)東京・Zepp DiverCity

■矢井田瞳 オフィシャルサイト