世の中には、骨身を惜しまず誰かのために尽くす人々が存在する。ブラジルに住む歯科医師男性も、その1人だ。
過去にした旅に強くインスパイアされた彼は、自分のキャリアを生かして「国内の貧しい人を救いたい」という気持ちを持ち、NGO(非営利組織)を立ち上げた。
現在、彼の率いるチームはブラジル国内を旅しながら、歯の治療を受ける余裕のない人々にハイテク治療を提供し、大きな笑顔をもたらしている。
【NGO『Port1sorriso』を立ち上げたブラジル人歯科医師】
ブラジル人歯科医師のフェリペ・ロッシさんは、2016年に『ミッション・アフリカ(Mission Africa)』と呼ばれるNGO団体に参加し、同団体スタッフたちとモザンピークを訪れた。
その旅で強いインスピレーションを受けたフェリペさんは、自身のキャリアを生かして自国ブラジルで貧しい人々を助けたいと思うようになり、自らNGO団体『Port1sorriso』を立ち上げた。
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以降、フェリペさんとチーム一行は、10を超えるブラジルの州とアフリカ2か国を旅して回り、歯の治療を受ける余裕がない人たちのために無料でハイテク治療を提供している。
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【一度も歯の治療を受けたことがない人はブラジルで2000万人】
最初は、友人2人とで始めた『Port1sorriso』だったが、現在は作業が大きくなり、今後も続けていくために歯磨き粉や歯ブラシメーカーのColgate(コルゲート)から必要な物品を寄付してもらっているという。
フェリペさんによると、ブラジルでは歯科医にかかったことがない人の数は2000万人にも上るそうだ。
貧しい地域を訪れたフェリペさんチームは、多くの人が治療を必要としているにも関わらず、経済的余裕がないばかりにそれが叶わない「ケアの欠如」を改めて認識させられた。
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私は、モザンピークで多くの人間の悲しみを目の当たりにしてきました。大きな衝撃を受けてブラジルに戻り、自分のキャリアで人を助けるプロジェクトを行っていきたいと思いついたのです。
国内で、歯の治療を受けたことがない人が2000万人もいるというのは、驚くべきことです。
現在、Port1sorrisoには20人以上のスタッフと多くのボランティアが参加しています。もともとは私が創設者として始めたプロジェクトですが、これはスタッフ全員が1つになって行っているもので、今後も貧しい人たちのために治療を続けていきたいと思っています。
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【治療を受けた人たちのビフォアー&アフター】
Port1sorrisoの驚くべき変革は、フェリペさん自身のインスタグラムアカウントや団体のアカウントでも公開されている。
こちらがその一部だが、治療を受けた後の笑顔は、みんなとても輝いている。
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References:Metroなど / written by Scarlet / edited by parumo
記事全文はこちら:旅しながら貧しい人々に無償で歯の治療をし続ける歯科医師(ブラジル) http://karapaia.com/archives/52284314.html