日本一人口密度が低いと言われる村で星を楽しむ
さすがに、交通死亡事故も3000日ゼロ。平和であります。
名古屋がもし400人の村だったら……。
セントラルタワーや矢場とんはありませんが、道の駅があります。

ナゴヤドームもありませんが、それより遥かに大きなダムがあります。
城は同じくありますが、プラネタリウムとなり「星の美しい村」のシンボルとして、山深くで人々の訪れを待ち続けています。

岐阜県揖斐郡藤橋村。
面積は、324.48平方キロメートルで、326.45平方キロメートルの名古屋市とほぼ同じ。
人口は、およそ400人。面積あたりの人口密度が日本一低いと言われています。

村の実に97%を山林が占めており、そのため電源開発に利用され、巨大なダムと発電所が村に点在しています。岐阜市側から国道303号線を経由して、私はその村に向かいました。いくつものトンネルを抜けて、村に入って最初に目に入ってくるのは、イビデン東横山発電所。大正10年に作られたというレンガ造りの古い建物です。そのすぐ横には、道の駅「星のふる里ふじはし」があります。「(星が)降る里」と「故郷」がかかっているんですね。

椎茸をはじめとする特産品の数々が並び、敷地内には、レストランやおそば屋さんも営業していました。うーん、実に立派。

道の駅を出てちょっと進むと、村役場があります。そしてここが村の「市街地」。人口のほとんどはこの周辺に集まっているのでしょう。学校や郵便局などもここにあります。
さて、そこから少し進むとダムのそばで道が二手に分かれます。一方は、坂内村を経由し滋賀県に抜けるルート。もうひとつは、さらに村の奥へと進んでいく、旧徳山村方面です。

徳山ダムという日本最大級のダムが現在建設中なのですが、この建設のために徳山村という村がまるごとひとつ消失してしまいました。全員が村外へ移住し、村の人口はゼロに。その市域を含めて現在の藤橋村があるわけです。


また、ここは、全国でも指折りの「星の観察に適した村」なのだそうです。私が訪れたのは、残念ながら日中でしたので、その美しさはこの目で見てはいません。だけど、空気は澄んで美しく、さぞや綺麗だろうなと思いました。
時間の都合で、通称藤橋城というお城の形のプラネタリウムにも行けませんでしたが、訪れた際には、ぜひ!(谷和原のぞみ@お気楽ステーション)
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