シカゴで出会いの場として注目される電車に乗ってみた
これがその「出会いの場所」だ
世界中の若者同様、最近のシカゴの若者は異性と出会える場やチャンスがなかなかないらしい。
学生ならともかく、社会人になるとさらにチャンスも減り、出会いを求めて酒場をうろつくのも限界になりつつある。


そんななか、8/29付けのシカゴトリビューン紙で「電車内での出会いはいかが?」という記事を見つけた。このコラムニスト自らが「お勧めスポット」として紹介している電車はRed Line(シカゴは色で線を区別している)のシェリダン駅〜シカゴ駅間。

この間が退屈する時間の頂点をついていて会話が始められるということらしい。殆どの男性は「出会い」を意識して電車に乗らないため、自然な話題が出てくる。何のプレッシャーも感じずに女性と話をすることができるということだ。「電車で会った彼女からコンサートに誘われたことがある」「予想外な夜を過ごしたことがある」という実体験談も載っていた。

電車なら見ず知らずの人の隣に座ることができ、そこから天気の話しに始まり世間話、うまく行けば次に会う約束ができたりする。そんな期待を胸に、早速ニュースな現場であるRed Lineに乗り込んでみた。

真っ昼間ということもあったのか、車内は空いていて老人が二人と私で3人のみの貸し切り状態であった。「ちぇっ!」期待するのが間違っていた? 車両のせい?時間のせい? のみてくれのせい? 老人二人が杖をカタカタさせながら、やけに大きな声で「カブス」の話題を続けていたが、こういう時にその話題に「そうだ、そうだ、そうなんだよ」と入れる人だったら、出会いの枠も広がるはずだが、二人のおじいちゃんじゃ。。。


RedLineに関わらず、シカゴでは電車の中で「どこから来たの?」や「どっちのドアが開くんだっけ?」「今アナウンスで右って言ってた」「時計持っている?」などと、東京の電車とは違い、ちょっとした話をしている人が多い。

その場限りのやりとりを「出会い」に延長させていく困難が目に見えるこの「出会いスポット」。オーソドックスな酒場での「出会い」の方が確率的には高いような気がするが、次回はラッシュ時を狙ってRed Lineに乗り込んでみることにしよう。(シカゴ/あらた)
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