「飲食店の伝票どこに置く?」問題、年上側?男性側?席順? 
またしても自分側に置かれてしまった伝票。なんとなく気づかないフリをしてしまうのは、ケチなのか。そうだろうな。
飲食店に行くと、いつもギモンに思うこと。それは、「伝票」をどこに置くか問題である。


どういうわけか、誰といても必ず自分側に伝票を置かれる。これって、私に払えってこと? たとえば、カップルなら男性側とか、トシの離れた者同士なら年上側とか、明らかに上司に見える側とかなら、わかる。でも、ひとまわりも年上の男性と同席しても、自分側に置かれるのはナゼなのか? 気になって、飲食店の人たちに聞いてみた。結果は……。

「(1)伝票はすべてのメニューがそろってから置くもの。だから、食べ始めているお客さんのジャマにならないように、通路側に置く」
「(2)通路側の場合、風などで伝票がとぶ可能性があるので、奥のほうに置く」
「(3)最後に持っていく料理の脇にそっと置く」とバラバラだった。ちなみに、ファミレスなど「伝票立て」があるところ、伝票をテーブル脇に差し込む店では、置き場の悩みはないそうだ。

お店によって、また、個人によって答えは様々のようだが、はたして「正しいルール」や「マナー」は決まっているのだろうか。ゼッツコーポレーション代表で、飲食店コンサルタントの渡邊宜昭さんに聞いてみた。

「特にルールはないと思います。あえて言うなら、食事の邪魔にならないところに置くことと、丁寧に置くことでしょう。高級店などはテーブルに伝票を置きませんしね」

ただし、これにも例外があるそうで、
「フレンチなどで明確にホストとゲストが分かっている場合は、ホストに勘定書きを持っていきます。
店によっては、ホストのメニューにだけ金額が入っており、ゲストのメニューには金額が入っていない場合もあります。これは、ゲストにお金の心配をさせないようにとの配慮からです」

なるほど。ちなみに、カウンターのラーメン屋などは、「やはり明確なルールはないですが、横並びの都合上、食事の邪魔にならないことと他のお客の伝票と間違えないように、店としてのルールを作っておいたほうがいいですね」とのこと。

正しいルールはなくとも、気持ちの良い接客をしてくれる店には、また来たいと思うもの。某イタリアンレストランの店員さんは、言う。

「カップルや、年齢差がある場合でも、2人のちょうど中間のテーブル端にジャマにならないように置くようにしてます。カップルだからオトコが払うとか、上司がおごるとか、決まってないですもんね。失礼があるといけませんから」

そうですよね〜! この意見に1票!!(田幸和歌子)
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