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夕方の多摩動物公園の売店に飛来するもの

多摩動物公園では、午後4時に、閉園まであと1時間というチャイムが流れる。すると、音楽とともに、売店に必ずやってくる鳥がいる。クジャクだ。

午後4時になると、売店付近の繁みに一羽、二羽、三羽……とクジャクの派手な羽が見え隠れする。なかには、売店の屋根の上にのり、みんなを見下ろしているクジャクもいる。売店のおばちゃんに「クジャクが屋根にのっちゃってますよ! おりられないんじゃ?」と言うと、「いいんですよ。毎日午後4時になると、売店に残り物などを食べに来るんだから」とのことだった。クジャクの中では、「音楽→閉園間近→残り物が食べられる」という思考回路があるらしい。パブロフのクジャク状態だ。

それにしても、田舎の小さな動物園などでは「主役」をはったりもしてるクジャクが、なぜこんなところで、ワイルドに暮らしてるのか。多摩動物公園に聞いてみたところ、これは「放し飼い」なのだそうだ。

「昔は、卵から育て、大きくなると園内に放していたんですが、最近はカラスなどが増えたせいもあり、人間が管理しないと難しくなりました。そこで、人間が決まったところにエサを置くなどしてあげてます。縄張り内でエサをとり、夜は、5メートル以上もある木の上で寝てますよ」とのこと。

かつてはクジャク用に決まった部屋を用意し、出入り自由にしておいた時期もあったとか。春の結婚シーズンになると、弱いオスは戦いに負け、時折、園外に出ることもあるそうだが
「園外に行くと、住みにくいとわかって戻ってくるんですよ。また、近隣から『うちに来てるよ』と言う電話をもらい、引き取りに行くこともあります」。

ちなみに、ほろほろ鳥もかつて放し飼いしていたが、植物を荒らしてしまうため、中止。また、ニホンジカを放していた時期もあったが、春の出産時期に山に入り、行楽客を攻撃するという危険性から、やめたそうだ。他にも、カンガルーなど、放し飼いをいろいろ試したうえで、人への攻撃や植物を荒らすなどの危険性がなく、エサも多く必要としないクジャクのみが、放し飼いとして残ったということである。係の人は言う。

「放し飼いにいちばん適してたのが、クジャクだったわけです。うちのクジャク、小屋にいるよそのクジャクより、キレイだと思いますよ」
(田幸和歌子)

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