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「親父の小言」で最も異彩を放つ言葉

「親父の小言」をご存知だろうか。と言っても酒に頬を赤らめた親父の口から「お前はなっとらん!ガミガミ」と繰り広げられる実際の小言ではない。居酒屋に行くと壁に貼ってあったり、箸袋に印刷されてたり、はたまたおみやげ屋で手ぬぐいや湯のみになっていたりする「親父の小言」のことだ。

先日、立ち食いそば屋に入ると額入りの「親父の小言」が壁に掛かっていて、一緒にいた友人と「ああ、これよく見るよね」という話になった。「火は粗末にするな」に始まり、「人には馬鹿にされていよ」「子のいうこと八九はきくな」など、うるさいなー親父と思いながらもどこか可愛げがあって心に残る言葉の数々。それにしてもこれって誰が書いたんだろう。

青田暁知著「親父の小言―大聖寺暁仙和尚のことば」(阪急コミュニケーションズ)という本によれば、「親父の小言」はこの本の著者・青田暁知氏の父で福島県大聖寺の「暁仙和尚」によって書かれたもの。昭和3年、和尚が33歳の時に書いたものらしく、それから30年ほどたって近所の商店で売りに出されたのが評判をよび、またたく間に全国に広まったという。

そんな経緯があって私も「親父の小言」を聞くことができたわけだが、時を越え、様々な形で伝わっていく内に「てにをは」を変えられたり言葉が足されたり削られたり、と原典とは異なったものになってしまった。この本ではその原典がわかりやすく解説されている。

今まで意味が分からなかった「病気は仰山にしろ」という言葉が、“病気は大袈裟に思いなさい(p185)”つまり、小さな病気も軽んじるなということだったのか、と分かったりして納得の連続だったのだが、中でも特に気になったのが

「小便は小便所へしろ」

の小言。全部で45ある小言の中でもいきなりな感じで異彩を放つこの言葉。いやー、何もそんなこと言われなくてもーと思ってしまうが、“最低のエチケット、マナーを守りなさい(p178)”ということらしい。それにしても親父、唐突だなー!

「そのままでいいんだよ」的な癒し系メッセージが溢れる中、この親父のようにガミガミ怒ってくれる存在は貴重かも。町でもし「親父の小言」を見かけたら、ちょっと耳を傾けてみて欲しい。(スズキナオ)

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