
これが北米版のDVD、なんかカッコいい…
座頭市を通して日本の映画に関心を持つようになった、というホームヴィジョンエンターテーメント社というシカゴにある会社が、北米版「仁義なき戦い」を何とDVD6枚組のボックスセットを売り出し、全米で話題になっている。
今頃ヤクザ映画を全米で販売しようなんて、どうして? もしかして、ヤクザって米国では結構興味持たれていたのかしら? と思うと日本人の血が騒ぎ、早速同社のディレクターのリー・フェディナンドさんに話を聞いてみた。
「ヤクザ映画が米国内において関心を持たれていたかどうかなんて、僕にはそんなの全く関係なかったんだ。良い映画が創られた時代の作品だし、良い映画だったらどこの国のどんな言葉の映画だって観客はフォローしてくるって信じていたしね」
ビジネスというよりこだわりで「ヤクザ映画」を販売してしまった彼等の思惑通り「良い映画は良い」という訳で売り上げも伸びていて、アメリカで雑誌や新聞のお勧めDVDに挙げられることもしばしば。
『仁義なき戦い』の日本版は当時の作品をそのままDVDにしただけで画質も悪く、音声もモノラルのみだったのに対し、北米版は色彩修正や現代技術を駆使して今世紀版として鮮やかに蘇っている。
実はこのボックスセット、おまけのDVDが付いているが、やくざの映画上での「非ロマンチック」なライフスタイルを批評するために彼ら自身が「本物広島やくざ」のカップルにインタビューした情報や、解説図(広島ヤクザ組織図)なんてものまでついている。
とにかく入れ込みようがすごいのだが、そこまでこだわったわけは? と突っ込んでみた。
「このシリーズはやくざ映画の革命でしょ。それを単に”タランティーノ(キルビル)が影響された映画”とアメリカ人にとらえて欲しくなかった。それに、日本がいかに戦後何もないところから短期間に這い上がってきたか、っていうのがこの映画には描かれていると思う。そういうことを知っているアメリカ人って少ないしね。」
かなり日本びいきで嬉しい限りだが、これからもドンドン日本の良い映画をアメリカ中に配給して欲しいものだ。(シカゴ/あらた)
今頃ヤクザ映画を全米で販売しようなんて、どうして? もしかして、ヤクザって米国では結構興味持たれていたのかしら? と思うと日本人の血が騒ぎ、早速同社のディレクターのリー・フェディナンドさんに話を聞いてみた。
「ヤクザ映画が米国内において関心を持たれていたかどうかなんて、僕にはそんなの全く関係なかったんだ。良い映画が創られた時代の作品だし、良い映画だったらどこの国のどんな言葉の映画だって観客はフォローしてくるって信じていたしね」
ビジネスというよりこだわりで「ヤクザ映画」を販売してしまった彼等の思惑通り「良い映画は良い」という訳で売り上げも伸びていて、アメリカで雑誌や新聞のお勧めDVDに挙げられることもしばしば。
『仁義なき戦い』の日本版は当時の作品をそのままDVDにしただけで画質も悪く、音声もモノラルのみだったのに対し、北米版は色彩修正や現代技術を駆使して今世紀版として鮮やかに蘇っている。
実はこのボックスセット、おまけのDVDが付いているが、やくざの映画上での「非ロマンチック」なライフスタイルを批評するために彼ら自身が「本物広島やくざ」のカップルにインタビューした情報や、解説図(広島ヤクザ組織図)なんてものまでついている。
とにかく入れ込みようがすごいのだが、そこまでこだわったわけは? と突っ込んでみた。
「このシリーズはやくざ映画の革命でしょ。それを単に”タランティーノ(キルビル)が影響された映画”とアメリカ人にとらえて欲しくなかった。それに、日本がいかに戦後何もないところから短期間に這い上がってきたか、っていうのがこの映画には描かれていると思う。そういうことを知っているアメリカ人って少ないしね。」
かなり日本びいきで嬉しい限りだが、これからもドンドン日本の良い映画をアメリカ中に配給して欲しいものだ。(シカゴ/あらた)
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