
先日、キディランドへ友人の子供へのプレゼントを買いにいったところ、チョロQコーナーに目が釘づけになってしまった。中でも気になったのは、誰かがごっそり大人買いした後らしく2〜3コしか棚に残っていなかった「全国タクシー物語」。
店員さんによると「ああ、これは浴玩シリーズではいちばん新しいやつなんです」とのコメント。食玩ならぬ浴玩!?そんな言葉があったことすら初耳だ。つまりお菓子のかわりに入浴剤が入った玩具のことを“浴玩”というらしい。
試しに1コ買ってみたところ、長野県の「アルピコタクシー」がでてきた。これが、防犯ガラスから現在の運賃表示に至るまで、ビックリするほど忠実に再現されているのだ。全国から12社のタクシー会社がラインナップされていて、私の愛用である大阪・阪急タクシーもちゃんとある。しかも、なんとそれぞれに昼タイプと夜タイプがあり、暗いところにもっていくと夜タイプはライトと行灯が光るんだとか…ちなみに私のは昼タイプでした。
そんなわけで、この「全国タクシー物語」および浴玩について製造元の株式会社タカラさんにお話を伺ってきましたよ。
「チョロQは昨年25周年を迎え、親子2世代にわたるロングセラーとして長く親しまれています。最近は“ご当地チョロQ”や“特注チョロQ”もふえており、現在1500種類以上にはなるでしょうか」
たしかに売場で見た時も京都の“おたべトラック”や大阪の“関西テレビロケ車”などご当地ものが多かった気が…。世の中にあるすべての車はチョロQになっているのでは?という勢いですよね〜。ちなみにどうやって生まれた商品なのでしょう?
「今まで、意外と注目されていなかったタクシーの魅力に注目して楽しんでもらおうということで企画しました。
それにしても、全国に無数にあるタクシー会社の中から12社選ぶのは至難のワザだったのでは?
「そうなんですよ。インターネットで膨大なデータの検索を行うところからはじまって、地域バランス、車のデザイン、社名などポイントごとにリストアップ&絞り込みをし、一社一社『こういう企画の中で、使わせていただけませんか?』ということで交渉をさせていただきました。地道な作業ですが、この選定に一番苦労しましたね〜。でも、おかげさまで車好きの男性や、そのタクシーに思い入れのある地域の方からもご好評をいただいてます」
“お湯に浸りながら、思いに浸れる”ことをテーマに開発されたこの浴玩シリーズ、この他にも「チョロQ全国温泉物語」や「東京地下鉄物語」、過去には「昭和おもひで」シリーズ、現在だと「世界の艦船」シリーズなどいろいろ発売されているという。
ちなみに今回、自分の愛用タクシーがラインナップに入っていなかったとお嘆きのあなた! まだ詳細は秘密だそうだが「全国タクシー物語」第二弾も登場するそうなので期待して待とう。(野崎泉)