防衛庁のイメージキャラクターが野菜な理由
「パセリちゃんツアー」というのがあるのをご存知だろうか。

パセリちゃんと聞いてピピッとくるあなたは防衛庁通、自衛隊通とお見受けします。
そう、「パセリちゃんツアー」は防衛庁が毎年行なっている1泊2日の「女性のための自衛隊体験ツアー」。13回目となる今年は8月4,5日に横須賀の海上自衛隊で行なわれる予定で現在参加者を募集中だ(6月20日まで 参加者は抽選にて決定)。

このツアー、さすが体験と銘打っているだけあって参加者は全員、制服を着込み2日間を過ごす。敬礼などの基本動作を覚える基本訓練から野外炊飯の訓練、ヘリコプターの体験搭乗なども行なわれる。今年のツアー内容について広報部に聞いてみると、「今年は海上自衛隊でのツアーなのでカッター訓練や手旗信号を予定しています」とのこと。

毎年この体験できる訓練ものはとても人気があるのだそうだ。
参加者の女性は皆、かなり気合の入った方々なのかと思いきや、そうでもないとのこと。応募動機には自衛隊がどんなことをやっているのか全く知らないのでとか、防衛産業に勤めているOLさんが自分の会社で作ったものがどう使われているのか知りたい、などオタク系でない場合が多いのだそうだ。

「訓練中は厳しく注意したり怒鳴ったりするんですか?」と素朴な疑問をぶつけてみると、「そうですね、多少はそういうこともあってもいいかな……と」というお答え。

ま、参加する側にしてもはお客さん扱いされるよりはその方が体験ツアーらしくてよいかもしれない。

ところで、ツアーの名前にもついている「パセリちゃん」は防衛庁のイメージキャラクターの女性版で、男性版はピクルス王子というのだが、何故自衛隊のキャラクターの名前が野菜なのだろうか。

野菜の名前には著作権がないのでつけやすかったからというのがその理由。
でも、実は野菜というのもポイント。野菜はメインディッシュにはならないけれど主食を引き立てるものということから、自衛隊は国民を引き立てるためのもの、というふかーい意味が込められているのだとか。そしてさらにもう一つ、野菜は食べず嫌いの人も多いので、嫌がらずに食べてね、という意味もあるのだそうだ。野菜の酢漬け「ピクルス」、そしておかずの彩りの定番「パセリ」というナイスなチョイスに感動を覚えるのは私だけだろうか(こや)