
私の叔母がシカゴに遊びに来ていて「シカゴにもマクドナルドってあるのね〜。じゃあ、タツタ揚げみたいなの頼もうかしら」と、よく分からない事を口走った。
「マクドナルドってアメリカものだよ〜。それもルーツはシカゴにあって第一号店が今じゃ博物館になっているんだから。ねね、タツタ揚げって、そんなのマクドナルドにある? もしかして、てりやきバーガーのこと?」と一気に喋りながら、叔母がマクドナルドは日本物と思っていた無知さにガッカリした。
マクドナルド第一号店(博物館)はシカゴ郊外にあり、開店当時の場所に改築に改築を続けて1984年にレプリカとして建て直されたもの。この博物館、夏場のみ一般開放されており入場料も無料なので、マイナーなシカゴ観光「マクドナルド・ミュージアム」に叔母を連れ立って行って来た。
50年代のそのまんまの雰囲気が流れているトレードマークの赤と白のタイル。
スピーディーの看板は当時の物でオリジナルだ。ちょっと見逃せないのがコカコーラとルートビアが木の樽から注がれていたということで、地下にはコカコーラのシロップらしいものまでもがあった。フレンチフライのジャガイモも一つ一つ丁寧に剥いて揚げられていたようで、さぞかし美味しかったに違いない。当時のマクドナルドの領収書は手書きで、売り上げ帳には、天気のことまで書かれていたり。
そんな訳で叔母も納得したかのようだったが「さあ、てりやきバーガー食べに行きましょ」なんて言っている。そのメニューは日本オリジナルのメニューなはずで、アメリカにはない。
ちなみにドイツには「フランクフルターズ」というものがあって、ビールも付いてくるらしい。インドでは「マハラジャ・バーガー」なるものがあったり、マクドナルドとは言ってもお国柄も伺えるのが興味深いが、マクドナルド発祥の地はシカゴなんですよ〜。残念ながら土産に出来るものは売られていないが、絵はがきが無料で何枚でも貰える。これが土産になると言えばなるかもしれないな〜。(シカゴ/あらた)