
一見、文字に見えない線も塗ってみると漢字がちゃんと現れる!
大人の塗絵がブームだ。実は私もハマっているうちの一人。
デザイナーの馬場雄二さんが考案した「漢字の宝島」(発売元:奥野かるた店/1050円(税込))というもので、複雑に絡んだ線の漢字を塗りつぶしていくと、小学校で習う全漢字を書いてしまうのだ。種類は、低学年(1,2,3年)用、高学年(4,5,6年)用があり、1学年分が1シートで3枚1セットになっている。
さっそく高学年用を購入し、手始めに4年生のものをやってみた。いや、これがなかなかおもしろい。漢字は360度いろんな角度で描かれている上、線だけを見ていると、ぱっとはどんな漢字なのか分からないので、うっかり部首の一部を見落としてしまい、男だと思って塗っていたら、勇だったなどと結構気が抜けない。子ども向けとはいえ手が込んでいる。
たまに「あれ、こんな漢字あったかな」と辞書まで引いてしまうこともあったりして、ここまで漢字能力が落ちているとは少しショックだ。それでも塗りあがったものは、文字というよりはデザイン画のようで、自分の作品(?)を見ながらホレボレしてしまった。漢字を描くのではなく、塗ってみると改めて漢字って洗練されたデザインなんですね。
発売元の奥野かるた店にお話をうかがってみた。
「漢字の宝島は出してからかれこれ20年くらいになりますね。結構古い商品ですよ」
と奥野伸夫会長。最近のものかと思っていたのでこれにはちょっとびっくり。
「初めは1年生から6年生まで6枚を1セットにしていたんですけど、1年生には5年、6年の漢字はすぐには必要ないだろうってことで低学年、高学年に分けたんです。地味な商品ですけれども、結構うちの店では売れていますよ。うちの商品は書店さんでも扱って頂いていますが、スペースの問題でなかなか置く場所がないんであまり広く知られてないかもしれませんね」
それにしても、なんでかるたを作っている会社が、ぬり字を作っているのかと不思議に思ったが、色々お話を聞いてみて納得した。
大正10年創業の奥野かるた店では、カルタをはじめとする囲碁、将棋、麻雀牌、投扇興など古典的な室内娯楽品から輸入カードゲーム、TVゲームなど室内ゲーム全般を取り扱っている。「漢字の宝島」を考案された馬場雄二さんは、漢字のへんとつくりの組み合わせで字数の競う漢字のカードゲームを考案された方でもある。ぬり字も漢字の遊びの一つと捉えれば、奥野かるた店から発売されていても何の不思議もないわけだ。
この「ぬり字」を友人たちに薦めると、「えっ、字を塗って楽しいの? 私だったらやらない」、「で、それでどうするの?」とつれない返事で彼女たちは全く興味がない様子。やはり、大人より子どもが夢中になるものなのか。
でも、今の私には仕事の合い間の気分転換に最適。
(こや)
「脳にいい」「ボケを防ぐ」などの効果があると言われているが、理由はともかく輪郭にあわせて好きな色を塗っていく単純な作業が好きだ。そんな私が先日見つけたのが「ぬり絵」ならぬ「ぬり字」。
デザイナーの馬場雄二さんが考案した「漢字の宝島」(発売元:奥野かるた店/1050円(税込))というもので、複雑に絡んだ線の漢字を塗りつぶしていくと、小学校で習う全漢字を書いてしまうのだ。種類は、低学年(1,2,3年)用、高学年(4,5,6年)用があり、1学年分が1シートで3枚1セットになっている。
さっそく高学年用を購入し、手始めに4年生のものをやってみた。いや、これがなかなかおもしろい。漢字は360度いろんな角度で描かれている上、線だけを見ていると、ぱっとはどんな漢字なのか分からないので、うっかり部首の一部を見落としてしまい、男だと思って塗っていたら、勇だったなどと結構気が抜けない。子ども向けとはいえ手が込んでいる。
たまに「あれ、こんな漢字あったかな」と辞書まで引いてしまうこともあったりして、ここまで漢字能力が落ちているとは少しショックだ。それでも塗りあがったものは、文字というよりはデザイン画のようで、自分の作品(?)を見ながらホレボレしてしまった。漢字を描くのではなく、塗ってみると改めて漢字って洗練されたデザインなんですね。
発売元の奥野かるた店にお話をうかがってみた。
「漢字の宝島は出してからかれこれ20年くらいになりますね。結構古い商品ですよ」
と奥野伸夫会長。最近のものかと思っていたのでこれにはちょっとびっくり。
「初めは1年生から6年生まで6枚を1セットにしていたんですけど、1年生には5年、6年の漢字はすぐには必要ないだろうってことで低学年、高学年に分けたんです。地味な商品ですけれども、結構うちの店では売れていますよ。うちの商品は書店さんでも扱って頂いていますが、スペースの問題でなかなか置く場所がないんであまり広く知られてないかもしれませんね」
それにしても、なんでかるたを作っている会社が、ぬり字を作っているのかと不思議に思ったが、色々お話を聞いてみて納得した。
大正10年創業の奥野かるた店では、カルタをはじめとする囲碁、将棋、麻雀牌、投扇興など古典的な室内娯楽品から輸入カードゲーム、TVゲームなど室内ゲーム全般を取り扱っている。「漢字の宝島」を考案された馬場雄二さんは、漢字のへんとつくりの組み合わせで字数の競う漢字のカードゲームを考案された方でもある。ぬり字も漢字の遊びの一つと捉えれば、奥野かるた店から発売されていても何の不思議もないわけだ。
この「ぬり字」を友人たちに薦めると、「えっ、字を塗って楽しいの? 私だったらやらない」、「で、それでどうするの?」とつれない返事で彼女たちは全く興味がない様子。やはり、大人より子どもが夢中になるものなのか。
でも、今の私には仕事の合い間の気分転換に最適。
今も原稿を書きつつ、10文字ぬってしまいましたぁ。ぬり字は「漢字の宝島」の他にもカタカナ、ひらがな、アルファベットの「文字の宝島」(1050円(税込))もあります。
(こや)
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