
「東京大学コミュニケーションセンター」「東京大学オフィシャルグッズ販売」とある。
かつて友人が通っていて、また、仕事でもたまーに足を運ぶことがあったのだが、こんなの、見たことはなかった。
早稲田や慶應なんかは昔からその手のものがあるけど、東大もその手のグッズ販売を倣ってみたのか。
やわらかな間接照明ふうの店内には、「東京大学ノート」(600円〜)やらブロックメモ、史料センター所蔵の絵などが刷られたクリアファイル、キーホルダー、ストラップ、Tシャツ、マグカップ、腕時計などが整然と並んでいる。
にしても、白地やグレー地に、UとTをデザインした東大のマークが描かれただけのシンプルなデザインは、不自然なほど無意味にオシャレ感が漂っている。
ぱっと見、ナチュラルな雑貨屋さんのなんかとか、『ソトコト』とか好きそうななんかとかにも見える。プライスレス。
衣装箱や靴箱の防臭シートに使用できる「太陽光エネルギーを有効利用した汚染土壌浄化 光触媒シート」(2枚500円)なんてお勉強要素を感じさせるアイテムが、わずかに東大らしさが感じられるポイントだった。
「昔と違って、いまは東大の子もみんなオシャレでキレイになって」なんてことをよく聞くが、つまり、ココもそういうことか。
オープンしたのは一昨年11月だそうだが、いったい誰が利用するのか聞いてみると
「この学校の学生が3分の1程度で、あとはたまたま立ち寄った人などですね。教授が学会に行く際、土産をここで買うことも多いんですよ」。
学会で他大学の教授に「東大グッズ」を渡す!? どんなやりとりだろう。
「ほー、おたくのはオシャレですなあ」とか言い合っちゃうんだろうか。
周辺はこれからの季節、散歩に楽しいまちなので、部外者も「東大土産」を探しに行ってみては?
(田幸和歌子)