
ブルーのカツラをかぶり、こんな感じに綾波のコスプレをさせられていた和田アキ子。『正しい和田アキ子の作り方』は、毎週水曜深夜24:55(TBS)から。
観ました? 10月4日にスタートした、話題のTBS深夜番組『個人授業(プライベートレッスン)〜正しい和田アキ子の作り方〜』。
そもそも「正しい和田アキ子」などというものが存在するのかが甚だ疑問であり、「美しい不美人」を探すような、答えの出ない無謀な企画ではないかとハラハラしたが、その内容は実に安心感のあるものだった。
コレ、テーマは「和田アキ子が生涯学習」で、毎回、テーマごとに若手の芸能人講師が登場するらしい。
初回の先生は中川翔子“しょこたん”(入力すると、ちょっとテレが……)で、テーマは「ヲタク学」。「腐女子」を「腐った女ってこと?」と聞く和田アキ子。「ツンデレ」の説明をまじまじと聞く和田アキ子。「ガチャポン」を知らず、「しんっじらんないッッッ!! そんなことも知らないの!?」と罵声を浴びせられ、「すみません……」と殊勝に謝る和田アキ子。
「BLってなに?」「さっき教えたでしょ!? ボーイズラブですよ!(怒)」とどやされる和田アキ子。その都度、ぽかーんとする様は、まるでチンパンジーが言葉を習得していく様子にも似ていた。
最終的には、長いキャリアの中でもはじめてという、綾波レイのコスプレまでさせられたが、素直に従いコスプレしている姿は、ある意味貴重映像だったかと思う。
以前、同じくTBSの『リンカーン』で、ダウンタウンが「コンビニで拡大コピーをしてこい」と後輩芸人に命じられ、戸惑いながらも、なぜか紙のサイズのみ大きくするという悲しい奮闘ぶりを見せてくれたが、あまりに大物になりすぎた人物をいじり倒す手法は、ある意味、「正しいダウンタウン」であり、「正しい和田アキ子」なのだろう。
また、テレ朝の「草野★キッド」も似た手法だが、こちらはすでに本人がノリノリになりすぎて、「OK牧場」だけ言っておけばいいと思い始めたガッツ石松にも通じる残念さはある。
で、和田アキ子。本来、実在する最もジャイアンに近い有名人と思われる和田が、鎧をはぎとられ、「素」になるのは、理解不能・予測不能なモノに出合ったときなのではないか。
第一の刺客として送り込まれたのは、そんな理解不能の最たるもの「若い女の子」であり、「ヲタクカルチャー」の中川翔子。これ以上ない良い人選だったと思う。
今後の刺客は誰がいいか? たとえば、自分を「女扱い」するような人、セクシーぷんぷんの外国人タレント、ジローラモなんてのは?
思いっきり戸惑う様子が期待できるのではないか。
また、子どもたちと一緒に、佐藤弘道おにいさんに体操を教わるとかは? 戸惑えば戸惑うほど、怯えれば怯えるほど、出てくるであろう「素」の部分。今後も、「正しい和田」から目が離せない。
(田幸和歌子)
そもそも「正しい和田アキ子」などというものが存在するのかが甚だ疑問であり、「美しい不美人」を探すような、答えの出ない無謀な企画ではないかとハラハラしたが、その内容は実に安心感のあるものだった。
コレ、テーマは「和田アキ子が生涯学習」で、毎回、テーマごとに若手の芸能人講師が登場するらしい。
初回の先生は中川翔子“しょこたん”(入力すると、ちょっとテレが……)で、テーマは「ヲタク学」。「腐女子」を「腐った女ってこと?」と聞く和田アキ子。「ツンデレ」の説明をまじまじと聞く和田アキ子。「ガチャポン」を知らず、「しんっじらんないッッッ!! そんなことも知らないの!?」と罵声を浴びせられ、「すみません……」と殊勝に謝る和田アキ子。
「BLってなに?」「さっき教えたでしょ!? ボーイズラブですよ!(怒)」とどやされる和田アキ子。その都度、ぽかーんとする様は、まるでチンパンジーが言葉を習得していく様子にも似ていた。
最終的には、長いキャリアの中でもはじめてという、綾波レイのコスプレまでさせられたが、素直に従いコスプレしている姿は、ある意味貴重映像だったかと思う。
以前、同じくTBSの『リンカーン』で、ダウンタウンが「コンビニで拡大コピーをしてこい」と後輩芸人に命じられ、戸惑いながらも、なぜか紙のサイズのみ大きくするという悲しい奮闘ぶりを見せてくれたが、あまりに大物になりすぎた人物をいじり倒す手法は、ある意味、「正しいダウンタウン」であり、「正しい和田アキ子」なのだろう。
また、テレ朝の「草野★キッド」も似た手法だが、こちらはすでに本人がノリノリになりすぎて、「OK牧場」だけ言っておけばいいと思い始めたガッツ石松にも通じる残念さはある。
で、和田アキ子。本来、実在する最もジャイアンに近い有名人と思われる和田が、鎧をはぎとられ、「素」になるのは、理解不能・予測不能なモノに出合ったときなのではないか。
第一の刺客として送り込まれたのは、そんな理解不能の最たるもの「若い女の子」であり、「ヲタクカルチャー」の中川翔子。これ以上ない良い人選だったと思う。
今後の刺客は誰がいいか? たとえば、自分を「女扱い」するような人、セクシーぷんぷんの外国人タレント、ジローラモなんてのは?
思いっきり戸惑う様子が期待できるのではないか。
また、子どもたちと一緒に、佐藤弘道おにいさんに体操を教わるとかは? 戸惑えば戸惑うほど、怯えれば怯えるほど、出てくるであろう「素」の部分。今後も、「正しい和田」から目が離せない。
(田幸和歌子)
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