
(写真上から)「わたしの体」(左)と「わたしの骨」(右)。臓器や骨のパーツはマジックテープで取り外し自在。<br>「“ベニー”アナトミカル・テディ(内臓付のクマちゃん)」。こちらは立体的に肺や消化器官などの取り外しが可能
学校の理科室といえば骸骨の標本がつきものだった。ベタな学校の怪談などには必ず登場する。
今では楽しみながらきちんと知識を得られる教材がたくさんあるのである。
医学教材・医学書出版の出版社、株式会社アプライが運営する通販サイト「人体百科」にそんな教材を発見した。その名も「わたしの体」、「わたしの骨」というストレートな名前だ。
この2つはシリーズものでそれぞれ子どもの等身大の大きさ。布製の壁掛け式で「わたしの体」は臓器、「わたしの骨」は骨のパーツがマジックテープで取り外しができるようになっているのだ。
「この商品は当社のオリジナルです。従来からトルソ、いわゆる人体模型はありますが、これらには名前が載っていないので、子どもが学習で使うには専門的すぎて難しい、また怖いということがありました。実は子どもは大人よりも純粋に興味が大きいのです。そこで、体の中はどうなっているの? という素朴な疑問に答えられるような子どもがとっかかりやすい教材を、と考えたんです。授業以外にレクリエーションとしてもお使いいただけますよ」と(株)アプライの担当者。
さらに(株)アプライでは体のしくみについてより詳しく学習ができるように『からだ探検』という子ども向けの書籍も出版。こちらは大人にも充分な読み応えがある。
そしてもう一つ、「内臓付のクマちゃん」という気になるものを見つけた。クマのお腹にはファスナーがついていて、中に入っている骨や内臓が見られるのだ。一部はマジックテープで取り付けられ、取り外しも可能になっている。
「これは教材にも使えますが、主に病院などで体や治療について子供にも分かりやすく説明するために作られたものなんですよ」と担当者。
これはドイツからの輸入品とのことで、輸入元の日本スリービー・サイエンティフィック株式会社を紹介していただき、さらに詳しい話を聞いてみることにした。
「こういった子どもに身体のしくみを説明するものは欧米では10年ほど前にはすでに使われていました。日本ではまだ作られてはいないと思います。おそらく当社が扱ったのが最初ではないでしょうか。
このクマのぬいぐるみはドイツのトーマスという人が手術を怖がる息子のために、手術の過程などを説明して息子の不安を軽くしようと思って制作したのが始まりと聞いています。取り外しが可能なのは扁桃腺、肝臓、胆嚢(たんのう)、すい臓、消化器官、心臓、肺、脾臓(ひぞう)、泌尿(ひにょう)器官の9の臓器と腕と足の骨です。
さすが、医学の国ドイツの製品だけあってかなり本格的。でもなぜクマなのだろう。
「子どもはあまりにもリアルだと怖がってしまうのである程度のかわいらしさが必要です。実はアメリカには人間の子供タイプものもあるんですが、日本人から見ると顔がちょっと怖いかな、というのがあったものですから当社ではドイツ製のクマを取り扱うことにしました」
人間にとって恐怖心は必要不可欠なものだけれど、不必要な恐怖を正しい知識で減らすことも必要なようである。
「人体百科」にはこういった教材、書籍、模型のほかに医学書を模した小物入れやミニトルソなど医療従事者向けのギフトなど普段お目にかかれないグッズの取り扱いもある。
それにしても私自身、小学生時代あの骸骨標本を使った授業の記憶は全くない。あれは一体何のためのものだったのだろう?
(こや)
・人体百科HP ※(株)アプライ運営の通販ショップ
・「“ベニー”アナトミカル・テディ(内臓付のクマちゃん)」紹介ページ ※(株)日本スリービー・サイエンティフィック(株)サイト内
私自身も初めて見たときは怖かった。けれども、理科室=骸骨=怖いというのは今や昔の話なのかもしれない。
今では楽しみながらきちんと知識を得られる教材がたくさんあるのである。
医学教材・医学書出版の出版社、株式会社アプライが運営する通販サイト「人体百科」にそんな教材を発見した。その名も「わたしの体」、「わたしの骨」というストレートな名前だ。
この2つはシリーズものでそれぞれ子どもの等身大の大きさ。布製の壁掛け式で「わたしの体」は臓器、「わたしの骨」は骨のパーツがマジックテープで取り外しができるようになっているのだ。
「この商品は当社のオリジナルです。従来からトルソ、いわゆる人体模型はありますが、これらには名前が載っていないので、子どもが学習で使うには専門的すぎて難しい、また怖いということがありました。実は子どもは大人よりも純粋に興味が大きいのです。そこで、体の中はどうなっているの? という素朴な疑問に答えられるような子どもがとっかかりやすい教材を、と考えたんです。授業以外にレクリエーションとしてもお使いいただけますよ」と(株)アプライの担当者。
さらに(株)アプライでは体のしくみについてより詳しく学習ができるように『からだ探検』という子ども向けの書籍も出版。こちらは大人にも充分な読み応えがある。
そしてもう一つ、「内臓付のクマちゃん」という気になるものを見つけた。クマのお腹にはファスナーがついていて、中に入っている骨や内臓が見られるのだ。一部はマジックテープで取り付けられ、取り外しも可能になっている。
「これは教材にも使えますが、主に病院などで体や治療について子供にも分かりやすく説明するために作られたものなんですよ」と担当者。
これはドイツからの輸入品とのことで、輸入元の日本スリービー・サイエンティフィック株式会社を紹介していただき、さらに詳しい話を聞いてみることにした。
「こういった子どもに身体のしくみを説明するものは欧米では10年ほど前にはすでに使われていました。日本ではまだ作られてはいないと思います。おそらく当社が扱ったのが最初ではないでしょうか。
このクマのぬいぐるみはドイツのトーマスという人が手術を怖がる息子のために、手術の過程などを説明して息子の不安を軽くしようと思って制作したのが始まりと聞いています。取り外しが可能なのは扁桃腺、肝臓、胆嚢(たんのう)、すい臓、消化器官、心臓、肺、脾臓(ひぞう)、泌尿(ひにょう)器官の9の臓器と腕と足の骨です。
扁桃腺は2つに分けることができるようになっているので全部で11パーツになりますね。体の中を流れる血液についても説明できるように、血液に見立てたジュースなど液体を手足の管から入れることもできます」
さすが、医学の国ドイツの製品だけあってかなり本格的。でもなぜクマなのだろう。
「子どもはあまりにもリアルだと怖がってしまうのである程度のかわいらしさが必要です。実はアメリカには人間の子供タイプものもあるんですが、日本人から見ると顔がちょっと怖いかな、というのがあったものですから当社ではドイツ製のクマを取り扱うことにしました」
人間にとって恐怖心は必要不可欠なものだけれど、不必要な恐怖を正しい知識で減らすことも必要なようである。
「人体百科」にはこういった教材、書籍、模型のほかに医学書を模した小物入れやミニトルソなど医療従事者向けのギフトなど普段お目にかかれないグッズの取り扱いもある。
それにしても私自身、小学生時代あの骸骨標本を使った授業の記憶は全くない。あれは一体何のためのものだったのだろう?
(こや)
・人体百科HP ※(株)アプライ運営の通販ショップ
・「“ベニー”アナトミカル・テディ(内臓付のクマちゃん)」紹介ページ ※(株)日本スリービー・サイエンティフィック(株)サイト内
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