南半球で最も高い所にある絶叫(!?)アトラクション
(上)メルボルンの街を見下ろすユーレカ・タワー。<br>(中)ユーレカ・スカイデッキ88への入場料は16.5A$(大人)。<br>(下)エッジ体験は12A$(大人)<br><br>(C) Eureka Skydeck 88
世界にはノッポビルがたくさんある。例えば、北半球で一番高いビルはアラブ首長国連邦のドバイで建設中の「ブルジュ・ドバイ」。
今年7月に台湾の「台北101」を抜いて北半球、というか世界一高いビルになった。

それでは南半球で最も高い場所にある「展望台」といえば?――答えはオーストラリア・ビクトリア州の州都、メルボルンにある「ユーレカ・スカイデッキ88」。高さ300m、92階建てという超高層住宅「ユーレカ・タワー」の88階にある展望台で、その高さは285m。

今年4月のオープン以来、すでにかなりの人気を集めている、ユーレカ・スカイデッキ88。昼はメルボルンの美しい街並みを一望でき、夜はきらめく夜景が目の前に広がる。そんな様々な風景を楽しめるのが魅力だが、実はもうひとつ人気の秘密がある。それが「エッジ体験」。ガラス張りのキューブがビルから外へせりだすという衝撃のアトラクションだ。もちろん実際にキューブの中でそれを体験できる。

一体どんな感覚なのだろう? と興味をひかれ、早速挑戦することに。まずは荷物をロッカーに預け、ガラスを傷つけないように靴カバーを装着。いざ、ガラス張りのキューブの中へ足を踏み入れた。
といっても、始めのうちはガラスは不透明で、外が見えないために怖さもない。だがキューブが徐々にビルの外へせり出していくと、その動きがなんともいえない緊張感を誘う。そしてキューブが完全にタワーの外に出てしばらくすると、いきなりガラスが透明に変化!

その瞬間、四方八方すべての景色が丸見えになる。遥か眼下に広がる街並みを見ていたら、さすがにちょっと目がくらんだ。そのあと記念撮影をして(この写真は購入可能)、再びキューブと共にビルの中へ。時間にしてわずか5分ほどだが、もっと長く感じる人も多いかも。

キューブの大きさは、高さ2.1m・幅2.6m・奥行き3mで、定員は最大12名。ガラスの厚さは4.5cmと意外に薄く、重さは2トンもある。鋼鉄のフレームで補強されているとはいえ、やはりガラスの上に乗るというのはどこか心許ない。

もちろんエッジ体験をせずとも、南半球で一番高い展望台から見える景色は一見の価値あり。でもキューブの中から見た光景は、もっと鮮明に脳裏に焼きつくはず。われこそはと思う方、ぜひ挑戦してみては?
(古屋江美子)

「ユーレカ・スカイデッキ88」HP*英語サイト
オーストラリア・ビクトリア州政府観光局HP
編集部おすすめ