高級電気自動車(EV)メーカー「ロータス・テクノロジー(Lotus Technology)」がこのほど、2023年10~12月期および通年の決算を発表した。

同社は、17年に中国自動車大手「吉利控股集団(Geely Holding Group)」に買収された英スポーツカーメーカー「ロータス・カーズ(Lotus Cars)」のEV子会社で、24年2月23日に米ナスダック上場を果たした。

今回が上場後初の決算となる。

23年通年の売上高は6億7900万ドル(約1000億円)、粗利益率は15%に達したが、純損失は前年よりも拡大して7億5000万ドル(約1100億円)となった。10~12月期の売上高は前期比92%増の3億6100万ドル(約550億円)だった。

23年通年の納車台数は6970台で、ロータスブランドの76年の歴史の中で最高記録を樹立した。うち純電気自動車(BEV)モデルが63%を占めた。23年10~12月期の納車台数は前期比で約110%増加した。

同社初の純電動SUV(多目的スポーツ車)「エレトレ(Eletre)」の生産・販売を拡大したことが主な要因となった。

ロータス初の純電動グランドツアラー(GT)スポーツカー「エメヤ(Emeya)」は、中国では24年3月に納車が始まっており、7~9月期には欧州での納車開始が予定されている。ロータスは、24年の納車台数が前年の約3倍に増え、2万6000台に達するとの見通しを示している。

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*24年4月10日のレート(1ドル=約152円)で計算しています。

(36Kr Japan編集部)