三菱自動車は7月22日、中国企業との合弁会社「瀋陽航天三菱汽車発動機製造(SAME)」でのエンジン事業を終了し、合弁関係を解消すると発表した。2023年に完成車の生産を終了したのに続き、中国で自動車関連の生産から完全撤退する。
三菱自動車は、中国自動車産業の急速な市場変化を踏まえた中国戦略の見直しに伴い、合弁関係の解消を決定したと説明している。
SAMEは1997年8月に設立され、翌98年からエンジン生産を開始。三菱自動車の車両だけでなく、多くの中国自動車メーカー向けにもエンジンを供給してきた。ピーク時には、中国の乗用車向けエンジン市場でシェア3割を占めたが、電気自動車(EV)の急速な台頭で事業環境は厳しさを増していた。
(36Kr Japan編集部)