中国電子商取引(EC)大手アリババ集団傘下の生鮮スーパー「盒馬(フーマー)鮮生」は7日、2026年度(2025年4月~26年3月)に約100店舗を新たにオープンすると発表した。実現すれば、全国の店舗数は500店を超える見通し。

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同社の厳筱磊最高経営責任者(CEO)は出店拡大について「消費者への接点を拡大できると同時に、技術革新を通じて便利なサービスとより良い買い物体験を提供できる」と説明。商品開発力、堅固なサプライチェーン(供給網)基盤、明確な主力業態が急成長を支えているとした。

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盒馬は24年から拡張ペースを加速。25年度には70店舗近くを出店し、新たに27都市をカバーした。今年上半期(1~6月)には天津、石家荘、唐山、泰州などに進出し、「首店効果(地域初出店による話題性)」で地元消費を活性化させているという。【新華社上海】

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