中国フードデリバリー最大手の美団(Meituan)は8月27日、2025年4~6月期決算を発表した。売上高は前年同期比11.7%増の918億元(約1兆9300億円)と堅調な伸びを維持したが、営業利益は98%減の2億2600万元(約47億円)にとどまった。

調整後純利益は89%減の14億9300万元(約310億円)となった。

主力のフードデリバリー市場の競争激化が利益減少の主な要因となったとみられる。2025年に入り、電子商取引(EC)大手の京東集団(JDドットコム)が新規参入。アリババグループも通販サイト「淘宝(タオバオ)」からフードデリバリーを注文できるようにするなど、業界トップの美団に猛攻をかけている。

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美団の主力事業、フードデリバリーの売上高は前年同期比7.7%増の653億5000万元(約1兆3700億円)、アプリの月間アクティブユーザー数(MAU)は5億人を突破した。7月には1日あたりの注文数が最大1億5000万件を突破し、過去最高を更新した。平均配送時間は34分だった。

食品・雑貨小売やフードデリバリーの海外事業など新規事業の売上高は22.8%増の265億元(約5600億円)と予測値の259億6000万元(約5500億円)を上回った。

*1元=約21円で計算しています。

(36Kr Japan編集部)

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