中国の配車サービス大手、滴滴出行傘下のブラジル同業「99」はこのほど、デリバリーサービス部門「99Food」に追加で20億レアル(約560億円)投資する方針を明らかにした。2026年6月までに完了させるという。

99Foodは現在、サンパウロとゴイアニアの2都市でのみ運営されている。新たな投資によってサービスの急速な拡張を推進し、年内に進出先を15都市に広げ、26年1月までにさらに20都市増やすとしている。

滴滴出行の程維創業者兼最高経営責任者(CEO)は今回の追加投資について、同社のグローバル戦略におけるブラジルの重要性を表しているとし、「ブラジルは規模と革新性、チャンスを兼ね備えており、われわれは99Foodがデリバリーサービス体験を変えるプラットフォームとなると確信している。単に成長のためではなく、より公平で包摂的なエコシステムを構築するために投資する」と語った。

99のブラジル現地法人トップによると、投資額のうち5000万レアル(約14億円)は配達員支援拠点の整備に充て、休憩エリアや飲用水、衛生施設を提供する。【新華社サンパウロ】

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