世界のEV電池搭載量、1〜6月のトップ10は6社が中国勢 パナソニックは回復基調

韓国の調査会社SNE Researchによると、2025年1~6月の世界の電気自動車(純電気自動車、プラグインハイブリッド車、ハイブリッド車を含む)向け電池の搭載量は、前年同期比37.3%増の504.4ギガワット時(GWh)となった。メーカー別では、上位10社のうち6社を中国勢が占めた。

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1位は寧徳時代(CATL)で37.9%増の190.9GWh、市場シェアは0.2ポイント増の37.9%だった。2位は比亜迪(BYD)で58.4%増の89.9GWh、市場シェアは15.4%から17.8%に拡大した。BYDはグローバル市場での地位を確立しつつある。とりわけ欧州市場での伸びが大きく、2025年1~3月期の搭載量は6.0GWhと前年同期比で313.4%増加した。

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韓国の大手3社(LGエナジーソリューション、SKオン、サムスンSDI)の搭載量の合計は前年同期比で16.5%減少し、市場シェアは5.3ポイント縮小した。うちLGエナジーソリューションは4.4%増の47.2GWhで3位を維持したものの、市場シェアは12.3%から9.4%に低下した。

テスラに電池を供給するパナソニックは、日本企業として唯一ランクインした。注目すべきは、搭載量が減少していた同社が14.4%増の18.8GWhと下落傾向に終止符を打った点だ。順位も8位から6位に上昇した。

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(36Kr Japan編集部)

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