
実証実験の実施内容児童相談所における児童虐待の相談対応件数は年々増加し続けており、それに比例して職員の業務量も増加。
さらに、多くの会議や面談記録の文字起こしといった単純業務に多大な作業時間を要しており、それらが業務を逼迫している状況があるという。
同実証では中部地方の児童相談所との検討を重ね、AIの役割を「経験の浅い職員でもベテラン職員と同じような着想で動けるようにサポートすること」(想像力をかき立てるAI)と定義し、同児童相談所の過去事例から通告内容の類似事例を表示するなど、職員の業務負担を軽減し共に伴走するツールとして設計。


NECとNECソリューションイノベータは、AI技術をはじめ様々なICTを活用することで児童相談所における業務の質向上と効率化を実現し、親子の支援対応などコア業務に職員が注力できる環境づくりを目指すとのことだ。
■実証実験の概要
実証実験の概要NECとNECソリューションイノベータは、今回の実証実験で得られた知見をもとに、児童虐待相談業務におけるAIツールの活用について引き続き共創しながら検討していくという。また、家庭児童相談室や他関係機関とのノウハウ共有ができるよう、ベストプラクティスな事例(類似事例等)を汎用化し、子どもの福祉全体の質向上・支援強化に貢献していくとのことだ。