
■共働きの正社員全体の平均世帯年収は806.4万円 理想とのギャップは319.9万円
共働きの正社員に対して配偶者の雇用形態を聞くと、「正社員と正社員」の組み合わせの夫婦は全体の85.8%を占め、「正社員とそれ以外」を大幅に上回った。子の有無別では、子どもがいない夫婦の方が「正社員と正社員」の組み合わせの割合が高い傾向に。
共働きの正社員に聞いた「配偶者と雇用形態組み合わせ」共働き正社員全体の平均世帯年収は806.4万円で、理想の世帯年収は1126.3万円であり、理想とのギャップは319.9万円だった。子の有無別にみると、子どもがいない夫婦よりもいる夫婦の方が平均世帯年収、理想の平均世帯年収ともに高い傾向がみられた。

■「家計が苦しい」と感じる共働き正社員は46.0% その平均世帯年収は716.7万円
共働きの正社員のうち、家計が苦しいと感じる割合は46.0%だった。「家計が苦しい」と回答した人の平均世帯年収は716.7万円で、「家計が苦しいと思わない」と回答した人の平均世帯年収と比べて170.4万円低かった。
■共働きの正社員の4人に1人はお小遣い制度で家計を管理
共働き正社員のうち、お小遣い制度を取り入れている割合は28.8%で、特に50代では31.2%と高く、年代が上がるほどお小遣い制度の割合も高い傾向に。また、共働きの正社員のうち、奨学金の返済を行っている割合は10.2%で、20代では28.4%と他の年代より高かった。

一方、家事にかける時間は1日平均1.8時間で、男性は1.4時間、女性は2.5時間と、女性の方が長かった。

■男女の出世意欲の割合には差がみられる 重視されるのは「給与と仕事量・責任のバランス」
共働き正社員の現在の役職について、全体では半数を超える56.1%が「役職についていない」と回答。男女別では、「役職についていない」男性は47.8%、女性は71.0%と、男女で20ポイント以上の差がみられた。
出世したい理由では、「できる限り、うえを目指したい(30代女性)」や「多少の責任はあるが、そこまで重くないちょうどいいポジションだと思った(20代男性)」などの意見があがった。
一方で、出世したくない理由では、「仕事量や責任が大きくなるだけ(20代男性)」「周りの役職者が仕事を持ち帰っているのを普段から見ていて大変だと感じており、賃金も見合ってないと感じる(20代女性)」など、コストパフォーマンスを重視する意見のほか、マネジメント業務自体を望まないなどの意見が寄せられた。

調査期間:2024年11月15日~11月18日
調査方法:インターネット調査
調査対象:20~59歳の正社員の既婚者である男女のうち、配偶者が会社役員(経営者)、公務員、正社員、契約社員、派遣社員、パート・アルバイトのいずれかである人
有効回答数:3,000件
※全体集計時には、2020年国勢調査結果より雇用形態が正社員・未既婚・共働き状況でのウエイトバック集計を行っている
※調査結果は、端数四捨五入の関係で合計が100%にならない場合がある
<参考>マイナビ「共働き世帯の正社員に聞いた 仕事・私生活の意識調査2025年(2024年実績)」