ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(5月26日放送)に数量政策学者の高橋洋一が出演。政府系金融機関による実質無利子・無担保融資の申請期限を6月末から2021年末まで延長するというニュースについて解説した。
閣議に臨む麻生太郎副総理兼財務相=2021年1月15日午前、首相官邸 写真提供:産経新聞社
中小企業対象の無利子・無担保融資の申請期限を年末まで延長へ
麻生太郎財務相は5月25日の閣議後記者会見で、政府系金融機関による実質無利子・無担保融資の申請期限を6月末から2021年末まで延長する方針を明らかにした。
飯田)民間の金融機関経由のものは3月末で終わっていますけれども、政府系金融機関からの実質無利子・無担保融資を年末まで延長するということです。今後の経済政策として、どういうことをやって行ったらいいですか?
高橋)需要不足があるのは間違いありません。GDPギャップというのは、推定すると30兆~40兆なのですよね。それに近い有効需要策を出した方がいいと思いますよ。
飯田)つくる能力としては30兆分あるのだけれども、いま国内での需要がないからその分がへこむという形。
高橋)それがへこんでいると、将来的に失業が増えるのですよ。半年後にどのくらい増えるか、ほぼわかります。
飯田)「つくっても売れない」となれば「その設備も人もいらないか」と。
いろいろなやり方がある有効需要のつくり方
高橋)「設備を稼働させない、それに伴って人もいらなくなる」と、そういうロジックですけれどね。そうすると、それを放置しておくのは好ましくないですよね。普通の国は需給ギャップをなるべく縮めるような財政政策、金融政策をやるのです。
飯田)アメリカもそうだし、ヨーロッパ各国も減税や財政出動、インフラを整備するなど、いろいろなものを使っています。
高橋)国によって違いますが、有効需要のつくり方はいろいろなやり方があります。
接種券のいちばん右側にある「証明書(仮)」
飯田)1~3月期のGDP速報値が出ましたけれど、政府支出の部分は減っていますよね。
高橋)前期と比べるのでね。年度当初は出ないということもありますけれど。でも、積極的に出したらよろしいのではないでしょうか。どうせ余っているのですから。
飯田)コロナ禍で需要をつくろうとすると、「経済を回せば感染がまん延する」と言う人もいますが。
高橋)ワクチンを打っていれば大丈夫です。ワクチンを打っていれば行動制限しなくても大丈夫ですから、ご心配なく。
飯田)接種の証明のようなものができると安心して動けますよね。
高橋)接種券のいちばん右側に「証明書(仮)」と書いてあるのですよ。
飯田)個人の接種履歴を証明するアプリなども出ているようですが。
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