「駅弁」食べ歩き20年・5000個の放送作家・ライター望月が、自分の足で現地へ足を運びながら名作・新作合わせて、「いま味わうべき駅弁」をご紹介します。
秋田牛と白神まいたけ弁当
夏休み直前、この夏こそ、ローカル線の旅を楽しみたいと思っている方も多いことでしょう。
HB-E300系車両・快速「リゾートしらかみ」、五能線・驫木~風合瀬間
日本海に沿って、五能線の快速「リゾートしらかみ」号が、ゆったりと走り抜けていきます。「リゾートしらかみ」には、青い車両の「青池」、緑の車両の「橅(ぶな)」、黄色い車両の「くまげら」の3編成があります。「青池」と「橅」編成には、ディーゼルエンジンで発電し、モーターで走る環境に優しいハイブリッド車両が充当。どの編成もリクライニングシートが装備されていて、快適なローカル線の旅を実現しています。
キハ48形気動車・快速「五能線クルージングトレイン」、五能線・深浦~広戸間
「リゾートしらかみ」が運行を開始して、今年(2022年)で25周年を迎えました。平成9(1997)年の秋田新幹線開業を受けて、五能線で運行されていた観光列車「ノスタルジックビュートレイン」の後継として誕生。日本海の絶景に加え、車内で行われる津軽三味線の生演奏などの取り組みが評判を呼び、全国区の人気列車になりました。初代の車両は、いまも臨時列車「五能線クルージングトレイン」などで、お目にかかることができます。
秋田牛と白神まいたけ弁当
この「リゾートしらかみ」運行開始25周年に合わせて、秋田駅弁の関根屋では、記念の駅弁を販売しています。
秋田牛と白神まいたけ弁当
【おしながき】
・白飯(あきたこまち)
・牛肉煮(秋田牛) まいたけ ごぼう
・アスパラガス
・いぶり人参
・こごみのごま和え
・りんごのコンポート
秋田牛と白神まいたけ弁当
あきたこまちの白いご飯の上に、たっぷりと載った秋田牛の牛肉煮。まいたけとごぼうがウエットな食感で、牛肉の美味しさを引き立てます。秋田名物・いぶり人参や青森名物のりんごが入ることで、秋田と青森を結ぶ「五能線の旅」へと誘います。なお、秋田駅では、週末を中心に「リゾートしらかみ1号・3号」の発車時に、関根屋による台車売りも健在。こちらでは、また違った秋田駅弁を楽しむことができます。
HB-E300系車両・快速「リゾートしらかみ」、五能線・千畳敷駅(2018年撮影)
「リゾートしらかみ2~5号」は、途中の千畳敷駅でおよそ15分の停車時間が設けられ、駅前の美しい海岸の散策を楽しむことができます。列車の旅は、乗り続けるだけでなく、途中下車も楽しめるもの。場合によっては、1本列車を落としたり、沿線が誇る温泉宿に泊まったりして、のんびりと流れる時間をゆったり楽しむのが、ローカル線の旅の基本です。
- ニッポン放送「ライター望月の駅弁膝栗毛」
- HB-E300系車両・快速「リゾートしらかみ」、五能線・驫木~風合瀬間
- キハ48形気動車・快速「五能線クルージングトレイン」、五能線・深浦~広戸間
- 秋田牛と白神まいたけ弁当
- 秋田牛と白神まいたけ弁当
- 秋田牛と白神まいたけ弁当
- HB-E300系車両・快速「リゾートしらかみ」、五能線・千畳敷駅(2018年撮影)
連載情報
ライター望月の駅弁膝栗毛
「駅弁」食べ歩き15年の放送作家が「1日1駅弁」ひたすら紹介!
著者:望月崇史
昭和50(1975)年、静岡県生まれ。早稲田大学在学中から、放送作家に。ラジオ番組をきっかけに始めた全国の駅弁食べ歩きは15年以上、およそ5000個!放送の合間に、ひたすら鉄道に乗り、駅弁を食して温泉に入る生活を送る。ニッポン放送「ライター望月の駅弁膝栗毛」における1日1駅弁のウェブサイト連載をはじめ、「鉄道のある旅」をテーマとした記事の連載を行っている。日本旅のペンクラブ理事。
駅弁ブログ・ライター望月の駅弁いい気分 https://ameblo.jp/ekiben-e-kibun/