辛坊治郎が2月8日(水)、自身がパーソナリティを務めるニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!』に出演。性的少数者(LGBT)に対する差別発言で更迭された、荒井勝喜 ・前首相秘書官へのオフレコ取材内容が報道された件について持論を述べた。
衆院予算委に臨む岸田文雄首相と荒井勝喜首相秘書官(左)=2023年1月31日午後、衆院第1委員室 写真提供:産経新聞社
2月3日、岸田文雄首相の秘書官だった荒井勝喜氏が記者団とのオフレコ取材中、性的少数者に対する差別発言をした。その後、マスコミ各社は実名で発言内容を大きく報道。この問題をめぐっては、発言内容そのものだけでなく、オフレコ取材のあり方や、それを報道することへの是非論が渦巻いている。
一般にオフレコ取材は相手の本音を探る手法として使われ、国民の知る権利に直結する。今回は名前を出さず、発言内容を直接引用しないという制限がかかっていたという。しかし、発言内容の重大性や発言した人の立場などを鑑み、毎日新聞が本人に告げたうえで実名入りで発言内容を報じ、他社が追随した。
この件について辛坊はきょう、番組内にある夕刊紙を紹介するコーナーで関連記事を取り上げた。そこで「私もね、色々考えているんだけれど、自分のなかで結論が出ていない」と前置きしつつ、「今回、非常に不快に思っていることがひとつあって、毎日新聞がオフレコを解除した。毎日新聞がオフレコ解除した瞬間に、ほかのメディアが追っかけた。そこで聞いていた記者がみんなで『これはオフレコ解除だろ』と言ってやったんじゃなくて、一社が解除したら他はそれをもってスタートラインにして、ドーンと報道を始める。それまで報道しなかった人たちは、どうしてそれを報道しなかったのかというのを、どこかで解説する必要があるのでは」と持論を述べた。
radikoのタイムフリーを聴く:https://radiko.jp/share/?sid=LFR&t=20230208163241