新潮社の中瀬ゆかりが11月30日(木)、ニッポン放送『垣花正 あなたとハッピー!』に出演、11月24日に死去した作家の伊集院静さんのエピソードを打ち明けた。
米大リーグ、ヤンキースの松井秀喜外野手を描いた本「MODESTY」を出版し、松井本人と会見する作家の伊集院静氏(右)(アメリカ・ニューヨーク) 撮影日:2007年04月06日 写真提供:時事通信社
11月24日に73歳で亡くなった作家の伊集院静さんは、多くの小説、エッセイを残した“無頼派”で、交友関係も文壇のみならず、スポーツ・芸能界と幅広く、酒とギャンブルを愛した。
伊集院静さんといえば、元プロ野球選手の松井秀喜さんと親交が深かったが、実は、ふたりが出会うきっかけを作ったのが、当時、新潮社の雑誌「新潮45」の編集長を務めていた中瀬だった。中瀬は、「松井さんと伊集院さんを会わせたのは、私が編集長を務めていた頃の「新潮45」の対談企画だったのですよ。私の方から伊集院さんに『松井秀喜さんが、伊集院さんの本を読んでいて、ファンなので会いませんか?』と事務所に提案したのです。するとその夜、伊集院さんご本人から電話があり、『おう中瀬。松井が俺に会いたがってるって?』と言ってくれたと回顧。

新潮社・中瀬ゆかり
続けて、「後日、すぐに対談企画が成立したのですが、ランチタイムに差し掛かっていたので、ホテルのサンドウィッチをたくさん用意したのです。伊集院さんも、松井さんも、身体の大きい方なので、かなり食べるだろうと思って。なんと、伊集院さん、ひとつもサンドウィッチを食べなかったのですよ。2時間半くらいの対談中、伊集院さんはコーヒーだけ召し上がっていました。そして、対談が終わって、伊集院さんが帰られた直後、用意されていたサンドウィッチを全部口に詰めて(笑) めちゃめちゃお腹空いていたんですね。
- 著書「色鉛筆専門店」で本格的に作家デビューすることになり、サンケイスポーツ編集局を訪れた、女優・西山繭子(作家・伊集院静の娘)。=東京・大手町 撮影日:2007年06月27日 写真提供:産経新聞社
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