12月18日(水)深夜、テレビ東京のプロデューサー・佐久間宣行がパーソナリティを務めるラジオ番組「佐久間宣行のオールナイトニッポン0(ZERO)」(ニッポン放送・毎週水曜27時~)が放送。テレビ東京のバラエティ番組「青春高校3年C組」発の、メジャーデビューシングル「君のことをまだ何にも知らない」の、MV撮影について語った。
佐久間がプロデューサーを務める番組「青春高校3年C組」の“女子アイドル部”から、来年2020年1月22日、に「君のことをまだ何にも知らない」がリリースされることが決定。作詞は秋元康、作曲は杉山勝彦が担当することもあり、佐久間も「めちゃくちゃいい曲」と絶賛。
しかし、この楽曲に見合うMV(ミュージックビデオ)を作ろうと気合を入れ、複数の有名な映画監督にオファーしたが、まったくスケジュールが合わず、納品2、3週間前の時点でノープラン。頼りにしていた優秀な後輩スタッフも手が空いておらず、この非常事態から、佐久間自らが監督役を担うことになったと明かした。
「撮影の9日前、前回に曲のMVを撮ってもらった松本監督という方を呼んで勉強会をして。その時に考えていたのは、『トレンディドラマのめちゃめちゃベタなシーンとかを集めて、お笑いが好きな人も楽しめるものにしよう』と。ひとしきり盛り上がって『うん、そうだ、これにしよう』とかみんなで言って。でも、もう1回曲を聞いてみたら、めちゃめちゃいい曲だった。
その後、デビューする女子アイドル部の子達のプロフィールとか、昔の資料を見ていたら、1年半、みんなが頑張っていたことを思い出して、お笑いで撮るのはちょっと違うな、って。一生の思い出のデビュー曲を、笑いのネタにするのは違う、と。そして自分の口が動いていたの。『あのさ、みんなさ、女の子が一番かわいい瞬間って何かな? それはさ、やっぱり、告白する瞬間だよね? 俺、13人の告白の10秒前から撮るっていうのをやりたい』って。
スタッフ全員、いま僕の目の前にいるラジオブースの、お前達みたいな顔をしていたよ!(笑)。『何言ってんだ、こいつ。お笑いしかやったことのないヤツが!』って。そして、誰もこれに納得してくれない。『いや、お前はお笑い撮れよ』みたいになって、『もう1回、明日話しましょう』ということになった。
これはもう、力ずくで説得するしかないと思って、夜中の1時ぐらいに『こういう状態だ。でも俺はやりたいから、翌朝の5時までに告白のシーンをください』って作家陣に連絡をしたのよ。10人に。でも、誰からも返信が来なかった(笑)。しょうがないから、1人で13人分の告白シーンを書くことにして。『この子は先生のことが好きで……』とか。『この子は、幼なじみの男と海で……』とか。
翌日の会議、朝の9時、13人分の告白の台本書いて持っていったら、みんなが折れた。『こいつ、マジじゃん!』って(笑)」
MVに関しては素人だが、ゾーンに入って13人分の告白シーンを書き上げ、この執念でスタッフを納得させたという佐久間。撮影については「超かわいく撮れたんだよ(笑)」と語ったが、この放送の時点ではMVが出来上がっておらず、「今日、ラジオ終わったら編集します! 金曜日の『青春高校』で流すんで。間に合っていたら流すんで。間に合ってなかったら、俺が普通に謝ります」と宣言。
この後日の12月20日(金)に「青春高校3年C組」が放送されたが、編集は無事に間に合ったようで、予定通りMVが初公開。佐久間が手掛けたMVに、出演者らが「ムチャクチャいいよ!」、「すごい!」、「変な才能!」と絶賛すると、佐久間が「メチャクチャかわいくないですか!?」と大満足の様子だった。
<radikoタイムフリー>
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(radikoタイムフリー:放送から1週間で配信終了)
番組名:ニッポン放送「佐久間宣行のオールナイトニッポン0(ZERO)」
放送日:2019年12月18日(水)27時~28時30分
パーソナリティ:テレビ東京プロデューサー・佐久間宣行