12月28日(木)、お笑いコンビアンガールズ田中卓志と山根良顕がパーソナリティを務めるポッドキャスト番組「オールナイトニッポンPODCAST アンガールズのジャンピン」(ニッポン放送PODCASTSTATIONほか・毎週木曜日配信)が配信。

アンガールズ山根、 M-1決勝のネタ選びの重要性を解説「全員...の画像はこちら >>

M-1グランプリ2023」の結果を振り返る2人。

過去に自身らが出場していた頃とのギャップに驚きつつ、決勝で披露するネタの選び方について2人が議論する一幕があった。

田中: あとさ、(お笑いコンビの)ダンビラムーチョの1番のネタが長いって皆言ってたけど、予選の時は、あの長いネタがめちゃくちゃウケてたんだって。

山根: そうだね。

田中: それが難しいと思うよね。あの「長いよ!」っていう感じが爆裂にウケてて、それで掴んでたくらいなのに、決勝の舞台になったら「あんなに長くやらなくても良かったんじゃない?」って真逆の見解になるのよ。

山根: うんうん。

田中: 俺らもキングオブコントに出てたけど、本番の前々日くらいにやったネタが、イマイチ決勝の場でハネなかったみたいな肌の感覚があってさ。お客さんが変わると、こうも反応が変わるんだよね。それを「決勝の舞台だったらどうだろう……」って考えるのが凄く難しいと思う。

山根: しかも、予選を抜けて決勝までいかないといけないからね。

田中: 決勝の最初の9組の人達も、準決勝では大爆笑させて来てるのに、「ちょっとなぁ……」みたいなことを決勝の舞台で言われるのは、どうなんだろうって思うよね。その判断って芸人ですら難しいじゃない?

山根: 点数付けるのもね。

凄くウケてるけど、展開的にもう1つ何か欲しいとか、熱量がもっと来るネタの方が良いとかね。聞いてると、温度の低いネタよりは、どんどん温度を上げていくネタの方がコンテストで上に上がりやすいとか、色々作戦を考えるのかもね。

田中: だから、どんな環境でもウケるネタを持って来なきゃいけないんだけど、そんなの年に2本作るって本当に難しいよね。

山根: 偉業だよね。全員マジで寿命縮まってるよね。あの場に行くまでにネタをブラッシュアップしたりしなきゃいけないじゃん?

田中: 数か月間ね。

本番始まる前に舞台袖で、入場する時に「よし……!」みたいな映像を撮るじゃない? あの顔になるのもわかるよね。「かっこつけてる」ってよく言われるけど、違うのよ! あの顔になるくらいキツいのよ!

山根: 命がかかっちゃってるからね。

田中: あれを「ダサい」って言う人もいるんだけど、あれはあった方が良いと思うんだよね。あの映像があるからこそ、テレビに集まってくるからさ。本当にネタだけやって視聴率取れるかって言われたら、違うと思うんだよね。ダサいって言うのはやめた方が良いと思うんだよね。

山根: そうだよね。魅せ方だからね。

芸人の入場時に流れる映像について思いの丈を語った田中。これを受けて、「粋か粋じゃないかって言われたら、粋ではないんだよね。裏側まで見せちゃってるからさ。でも、裏側を見せるっていうコンセプトでやってるからね。

それ以外のお笑いの時は、裏側を見られない方が面白く笑えるよね」と、1つの演出として価値がある事を解説する山根であった。