いよいよクライマックス! 連日にぎわいを見せ、さまざまな話題を呼んだ大阪・関西万博も、10月13日の閉幕まで残すところあと1カ月ほどとなりました。閉幕までに行きたい&おすすめの「海外パビリオン(エンパワーリングゾーン)」はありますか?

All About ニュース編集部は2025年8月21日、全国10~60代の男女200人を対象に「大阪・関西万博」に関するアンケート調査を実施。
その結果をランキング形式で紹介するとともに、万博に詳しい旅行ジャーナリスト・村田和子さんに、パビリオンの魅力について聞いてみました。

■第2位:フランス/19票
2位には、「フランス」がランクインしました。パビリオンのテーマは「愛の讃歌」。互いの小指が見えない魔法の糸で結ばれているという「赤い糸の伝説」になぞらえ、赤い糸を通じて、「自分への愛」「他者への愛」「自然への愛」といったさまざまな「愛」に導かれる新しい未来のビジョンを提案しています。

回答者からは、「ディオールやセリーヌなどラグジュアリーブランドの展示が話題になっていたから」(20代女性/兵庫県)、「デザインやアートに関する展示に期待していて、フランスならではの洗練された空間を楽しみたいと思い選びました」(40代女性/大阪府)、「モンサンミッシェルが見たいから」(20代女性/岐阜県)などの声が寄せられています。

■第1位:アメリカ/77票
1位に輝いたのは、「アメリカ」です。アメリカの革新性と独創性を視覚的に表現したパビリオンでは、テクノロジー、宇宙開発、教育、文化、起業家精神におけるリーダーシップを紹介し、5つの没入型展示エリアが新たな視点から可能性について考えるよう来場者を迎えます。

回答者からは、「テクノロジーやエンターテインメントの最前線を体験できる内容で面白そうだから」((20代男性/滋賀県)、「月面探査「アルテミス計画」をテーマにした没入型展示を体験したい」(60代女性/滋賀県)、「NASAに興味があるため」(30代男性/東京都)、「月の石がみたいです」(50代女性/石川県)などの声が寄せられました。

■大阪・関西万博に詳しい村田和子さん「フランス館のエントランスはお見逃しなく」
アンケート1位のアメリカと2位のフランスのパビリオンは隣り合っており、ともに開幕直後から大人気。予約枠を設けていないことから、両パビリオンともに行列ができますが、フランスは比較的進みが早くスムーズです。

フランス館は、ジブリ作品『もののけ姫』の一場面を織り上げたタピスリーが出迎えますが、これは無形文化遺産であるオービュッソンの伝統工芸品。傍らにはノートルダム大聖堂の火災で難を免れた「キマイラ像」がたたずみ、伝統・歴史を感じるエントランスになっています。
お見逃しなく。

ルイ・ヴィトンやディオールなどの展示が注目を集めますが、それだけではなくフランスの美意識や誇りをさまざまなスタイルで感じる館内は見応えがあります。

メディアでも取り上げられることが多い1位のアメリカ館は、宇宙をテーマに最新の技術を駆使した迫力ある映像が話題です。ただし、長い待ち時間に対して体験時間は短めなのが、やや気になるところです。

クウェートや中国、オーストリア、バーレーンなど、ユニークな建物のパビリオンも多く散策や写真を撮るのにもおすすめです。また、ひそかに人気なのが「トルクメニスタン」。入国のビザ取得に招待状が必要なほど渡航難易度の高いトルクメニスタンは、日本人にとって未知の国。好奇心がくすぐられます。

村田 和子 プロフィール
通期パスで万博に通う関西在住の旅行ジャーナリスト。パビリオンはほぼ制覇。「旅で元気になる」をテーマに活動。親子で47都道府県を踏破し旅育メソッドを提唱。
著書に「旅育BOOK(日本実業出版社)」。クルーズコンサルタント、総合旅行業務取扱管理者。大人旅、ひとり旅も得意!

■調査概要
調査期間:2025年8月21日
調査方法:インターネット調査
調査対象:全国10~60代の男女200人
※回答者のコメントは原文ママです

※本調査は全国200人を対象に実施したもので、結果は回答者の意見を集計したものであり、全体の意見を断定的に示すものではありません
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