All About ニュース編集部では、2025年11月7日の期間、全国10~70代の男女250人を対象に、「古都に関するアンケート」を実施しました。

その中から、一番ロマンを感じると思う「日本の古都」ランキングの結果をご紹介します。


■2位:平安京(京都府京都市)/47票
平安京は現在の京都府京都市の中心部にあたる地域で、794年に桓武天皇が都として定めてから、明治維新までの約1000年以上にわたり日本の都でした。条坊制の街並みの一部や通り名が残り、その歴史の深さを感じさせます。平安京の守護のために建立され世界遺産にも登録されている東寺をはじめ、清水寺や金閣寺、伏見稲荷大社など、多くの世界遺産や国宝が存在し、伝統的な文化が今なお息づいています。

回答者からは「歴史的な遺産が多く残されているので、趣がある」(30代男性/大阪府)、「古典の中でも源氏物語が好きなので、その舞台となった(執筆した)場所で色々想像できそうなので」(50代女性/北海道)、「千年以上も都として栄えた歴史にロマンを感じます。貴族文化や雅な暮らし、文学や芸術の発展など、想像するだけで当時の空気が漂ってくるようです。現代の京都の街中にも、昔の区画や通り名が残っているところに時間の重みを感じます」(30代女性/秋田県)といった声が集まりました。

■1位:平泉(岩手県平泉町)/51票
平泉は、岩手県南西部にある町で、12世紀に奥州藤原氏によって栄華を極めた場所です。当時の政治や文化の中心地として、仏教を中心とした独自の文化を築きました。特に中尊寺金色堂は、その絢爛(けんらん)豪華な姿で知られ、当時の繁栄ぶりを今に伝えています。豊かな自然に囲まれた静謐な環境が、滅びた王朝の夢の跡というロマンを感じさせると票を集めました。

回答者からは「奥州藤原氏が築いた黄金文化や中尊寺金色堂に、儚くも美しい理想郷の夢を感じるから」(20代女性/東京都)、「奥州藤原氏の滅亡後、開発されずに残っているという点にロマンを感じるため」(40代女性/東京都)、「やっぱり平泉あっての義経だし平安末期の歴史を感じる。金色堂も、これがヨーロッパ人たちを日本に呼び寄せたのかーなど感慨深い」(50代女性/大阪府)、「ここから義経伝説が始まったと考えると興味深い」(40代男性/東京都)といった声が集まりました。


※回答者からのコメントは原文ママです
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