インフレによって、私たちの消費スタイルはどのように変化しているのか。All Aboutが実施したアンケート調査から、物価高騰の影響で買わなくなったものについて、富山県在住32歳男性のケースを具体的に紹介します。
■回答者プロフィール
回答者本人:32歳男性
同居家族構成:本人、父親(75歳)、母親(73歳)
居住地:富山県
雇用形態:正社員
世帯年収:本人250万円、父親200万円、母親120万円
世帯金融資産:預貯金1200万円、リスク資産100万円
■「缶ビールを買うのをやめました」
昨今のインフレで生活に影響があるかとの問いに、「とても影響を受けている」と回答した投稿者。
物価の高騰により買わなくなったものについて尋ねると「缶ビール」と回答。
具体的には「350ミリリットル缶24個入りの箱が3000円台の時は、月に2箱ぐらい購入していましたが、今は1箱5000円近くもするため、買うのを控えています」とあります。
「どうしてもビールを飲みたいときがあるので、代わりに少し価格が安い第3のビールを買うこと」もあるそうですが、「今までは友人を家に呼んで好きなビールを飲みながら盛り上がっていましたが、物価が高騰と共にそのような機会が減って、楽しみがなくなったような気がします」とため息。
再度購入を検討するタイミングは「1箱4000円を切るようになれば」とのことです。
■「米は5キロ5000円を超えたら購入をやめる」
まだ購入を続けているが、これ以上高くなると困るものについては、「米。現在すでに価格が上昇していますが、普段からよく購入するため困ります」と投稿者。
「5キロで5000円を超えたら」購入をやめるつもりだと言います。
反対に、値上げしても仕方がないと思えるものは「ガソリン。職場で通勤手当が支給されているため通勤にそれほど影響がなく、あまり遠出をしないこともあり、ある程度は仕方がない」と感じているそう。
いまだに安くて助かっているものについては、「お菓子類。ドラッグストアでは個包装のお菓子が300円前後で購入できる場合もあり、まだ比較的安いと感じている。そのため月に2袋ほど購入しています。仕事の休憩中によくお菓子を食べるので、この価格で購入できるのは助かっています」と語っています。
■「オール電化の家庭では、どうやって電気代を抑えているのか」
「今後も物価高騰が予測されていますが、収入はそれほど上がっていない。(今の生活が続くのは)かなり不安です。特に電気代などの光熱費も値上がりしているため、基本的な生活にも影響が出る。かなり苦しく、不安です」と落ち着かない様子。
「自分の家はオール電化ですが、電気代が月3万円以上になることが多いです。同じオール電化の家庭では、どうやって電気代を抑えているのか知りたい」と切実に語ります。
今後もインフレ対策として「政府からの補助もあまり期待できないため、旅行や外食などの娯楽をある程度減らして、貯金に回した方がよい」と投稿者。
実際に「以前は月に1回は外食に行っていましたが、物価が高騰してからは、毎日自炊」しているとのことでした。
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