▼1000品目以上の食品の値上げは3カ月連続この調査は、主要な食品メーカー195社を対象に、家庭向け飲食料品の値上げ・値下げの予定や内容を毎月まとめたものです。
1000品目超えは3カ月連続で、家計への負担が一段と増す見通しです。

■加工食品、調味料、乳製品など幅広く値上げ
8月は、加工食品109品目、調味料470品目、乳製品281品目など、日常的に利用される品目での値上げが目立ちます。

具体的には、冷凍餃子やピザといった加工食品、だし製品やポン酢などの調味料、牛乳・ヨーグルト・チーズなどの乳製品など幅広く値上げされます。
◆乳製品値上げの一例
・明治
「明治プロビオヨーグルト」や「明治ブルガリアヨーグルト」のシリーズ各種、「明治おいしい牛乳」をはじめ、ヨーグルト60品、牛乳13品、飲料19品、プロテイン飲料15品の出荷価格を2~17%値上げします。
・森永乳業
「森永のおいしい牛乳」や「ビヒダスヨーグルト」のシリーズ各種、「森永ホイップ」「森永の焼プリン」など計53品の、価格またはメーカー出荷価格を改定します(改定率は品目ごとに異なる)。
・雪印メグミルク
「牧場の朝ヨーグルト」や「ナチュレ 恵 megumi」のシリーズ各種、「雪印メグミルクおいしい牛乳」など市販品59品のメーカー希望小売価格を2.7~7.4%値上げします。
値上げの背景には、原材料価格の高止まりや人件費・物流費の上昇があります。加えて、配送ドライバーの人手不足による運賃上昇も影響しています。
■10月には3000品目超が値上げの見通し
帝国データバンクによると、2022年以降、食品の値上げは一時的に落ち着く局面もありましたが、今年は再び高水準が続いています。今年の1月以降8カ月連続で、値上げ品目数が前年同月を上回っており、記録的な値上げラッシュに消費者の負担感は増すばかりです。
年内の見通しでは、10月に改定される品目数が3000品目を超える可能性も示され、今年4月(4225品目)に次ぐ値上げで秋以降の家計への影響はさらに広がりそうです。
私たち消費者にできる対策としては、特売や値引き品を上手に取り入れる、PB(プライベートブランド)商品など価格の安いメーカーに切り替える、まとめ買いやストックを活用するなど、ますます工夫が必要となりそうです。
参考資料:また食品値上げ…8月も1000品目超え。明治、森永乳業、雪印メグミルクの定番商品も(https://allabout.co.jp/gm/gc/513208/)