個人投資家の桐谷広人さんが、YouTubeチャンネル『All Aboutマネー』に出演し、読者や視聴者から寄せられた投資や株主優待にまつわる質問に回答してくださいました。

■Q. 投資を始めてから、何年で配当だけで暮らせるようになりましたか?
「投資を始めて何年くらいで、配当だけで生活できるようになりましたか? 私は投資歴8年くらいで、個別株の配当金が年間40万円、投資信託からの分配金が年間140万円(今年の見込み)です。
まだまだ配当金だけでは、暮らせそうにはありません」(ゆあまるみさん/38歳/薬剤師)

■A. 「投資を始めて40年以上になりますが、配当金だけで生活するのは難しいですね」(桐谷さん)
投資を始めてから41年になりますが、正直なところ、配当金だけで暮らすのはなかなか難しいものです。最近は配当金を増やす企業も増えてきましたが、私が株式投資を始めた頃は、ちょうどバブル期で配当利回りが平均して1%もない時代でした。株主優待も今のように魅力的なものは少なかったですね。

ですから、現在でも配当金だけで生活するのは現実的には厳しいと思います。例えば、配当利回りが3%以上あれば「高配当」と言われますが、1億円分株を保有しても年間300万円程度です。これでは、なかなか生活するのは難しいのではないでしょうか。

ただし、配当と株主優待を組み合わせれば話は変わってきます。優待株に分散投資をして5000万円ほどを優待株に分散投資していて、さらに持ち家があれば、暮らしていける可能性はあると思います。ただ、アパートなどを借りている場合は、家賃が高くなってきているので、少し厳しいかもしれませんね……。

教えてくれたのは……桐谷広人さん
1949年広島県出身。将棋棋士・投資家。日本テレビ系バラエティ番組『月曜から夜ふかし』に出演し、現金を使わない「株主優待生活」が話題になった。
現在はテレビや講演会、雑誌などで幅広く活躍。『日経マネー』(日経BPマーケティング)、『ダイヤモンドZAi(ザイ)』(ダイヤモンド社)で連載中。
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