金融庁の報告書に端を発して話題となった「老後2000万円問題」など、老後の心配事といえばやはりお金ではないでしょうか。もっと出世しておけばよかったと現役時代に後悔を持つ人もいるようです。


現役時代にいくら稼ぎ、貯蓄をしておけば安心した暮らしができるのか。All Aboutが実施したアンケート調査から、東京都在住64歳男性のケースを紹介します。

■回答者プロフィール
回答者本人:64歳男性
同居家族構成:本人、妻(63歳)
住居形態:持ち家(マンションなどの共同住宅)
居住地:東京都
リタイア前の雇用形態:会社役員
リタイア前の年収:2001万~2500万円
現在の預貯金:1億円、リスク資産:0円
これまでの年金加入期間:厚生年金504カ月

■現在受給している年金額(月額)
老齢厚生年金(国民年金):なし(受給前)
老齢厚生年金(厚生年金):特別支給の老齢厚生年金18万円
障害基礎年金や障害厚生年金(障害年金):なし
遺族基礎年金や遺族厚生年金(遺族年金):なし
その他(企業年金や個人年金保険など):なし

配偶者の年金や収入:特別支給の老齢厚生年金6000円

■「将来のインフレに対応できるか不安」
現在は特別支給の老齢厚生年金のみを受給しているという、64歳の投稿者。

現在の年金額について満足しているか、の問いには「どちらでもない」と回答。

その理由については、「現在受け取っている金額には満足している。しかし、将来のインフレに対応できるか不安。そういう意味でどちらでもない」とのこと。

ひと月の支出は「約40万円」。夫婦の年金だけでは「毎月足りない」と回答されています。

■「外食は月1回と決めている」
年金以外に定期的な収入はないものの、現在の預貯金が1億円あるため生活にはゆとりがある様子。

年金だけでは足りない生活費については、「貯蓄から月30万円程度補填(ほてん)」していると言います。

ただ、年金生活では「外食は月1回」と決めており、過度な出費を控えているとあります。


■「年1回は海外に行こうと思い、YouTubeで研究中」
とはいえ前述のように、現在の年金制度について将来への不安は拭い切れない様子。年金額を「インフレ率に対応できる仕組みにしてほしい」と改善を訴えます。

一方で、現役時代を振り返って「もう少し旅行に行ったり、余暇を楽しんだりしておけばよかった。老後の元気な時間は短いと感じます」とも語った投稿者。

その思いもあってか、現在は「年に1回は海外に行こうと思い、YouTubeで研究中」と老後の楽しみについても教えてくれました。

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