タイガー魔法瓶株式会社は9月、「フードジャーとお弁当作りに関する意識調査」の結果を発表しました。調査では、物価高を背景にランチを手作りのお弁当に変える人が増えていることや、手作りのお弁当に変えることで大きな節約効果があることが明らかになりました。


■物価高が後押し「お弁当生活」
調査によるとスーパーなどで食材を買う際に、物価高を実感している人は、全体の8割以上(85.8%)にのぼりました。さらに、物価高がきっかけで、節約のためにお弁当作りを始めた人は、4割以上(45.5%)にのぼることが分かりました。
ランチを手作りお弁当にしたら、いくら節約できる?【タイガー魔法瓶調べ】
Q.お弁当作りを始めた理由を教えてください(出典:タイガー魔法瓶株式会社)

一方で、手作りのお弁当にかける1食当たりの食材費も物価高の影響を受けており、物価高を感じる前のお弁当にかける平均額は452.4円、現在は512.1円と、以前より約60円値上がりしています。これは、平日毎日お弁当を作ると仮定すると、年間で約1万5000円増となる計算です。

■年間約4万円の節約効果!「お弁当生活」の大きなメリット
それでも、ランチを手作りのお弁当にするメリットは大きいようです。

お弁当を作らない人の1食当たりの昼食代は平均666.9円でした。お弁当を作る人の平均額は512.1円ですからこの差額(1食当たり約150円)を積み重ねると、お弁当を作るだけで年間で平均4万244円節約できる計算になります。

もし2人分のお弁当なら、年間約8万円、3人分なら年間約12万円もの節約になるでしょう。
ランチを手作りお弁当にしたら、いくら節約できる?【タイガー魔法瓶調べ】
Q.昼食にかける平均費用はいくらですか?(出典:タイガー魔法瓶株式会社)


■「節約」と「手間」のジレンマ
この調査では、お弁当作りにかかる所要時間や、お弁当を作らない理由、お弁当箱としてフードジャー(スープジャー)を利用しているかの回答結果や、フードジャーで作るお弁当レシピもまとめられています。

例えば、お弁当を作らない理由の最多回答は「作るのに時間がかかる」というものでした。多くの人が節約志向を高めているものの、忙しい毎日の中で手間をかけることへのハードルを感じているという、消費者の現実的なジレンマも浮き彫りになっています。

物価高への対抗策としてお弁当作りが広がる中、いかにして手軽に、そして継続してお弁当を作っていくかが、今後の家計管理の課題となりそうです。


【調査概要】
調査期間:2025年8月1日(金)~8日(金)
調査対象:全国の20代~60代の男女867人
調査方法:インターネット調査

出典:タイガー魔法瓶 フードジャーとお弁当作りに関する意識調査
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