■物価高が後押し「お弁当生活」
調査によるとスーパーなどで食材を買う際に、物価高を実感している人は、全体の8割以上(85.8%)にのぼりました。さらに、物価高がきっかけで、節約のためにお弁当作りを始めた人は、4割以上(45.5%)にのぼることが分かりました。

一方で、手作りのお弁当にかける1食当たりの食材費も物価高の影響を受けており、物価高を感じる前のお弁当にかける平均額は452.4円、現在は512.1円と、以前より約60円値上がりしています。これは、平日毎日お弁当を作ると仮定すると、年間で約1万5000円増となる計算です。
■年間約4万円の節約効果!「お弁当生活」の大きなメリット
それでも、ランチを手作りのお弁当にするメリットは大きいようです。
お弁当を作らない人の1食当たりの昼食代は平均666.9円でした。お弁当を作る人の平均額は512.1円ですからこの差額(1食当たり約150円)を積み重ねると、お弁当を作るだけで年間で平均4万244円節約できる計算になります。
もし2人分のお弁当なら、年間約8万円、3人分なら年間約12万円もの節約になるでしょう。

■「節約」と「手間」のジレンマ
この調査では、お弁当作りにかかる所要時間や、お弁当を作らない理由、お弁当箱としてフードジャー(スープジャー)を利用しているかの回答結果や、フードジャーで作るお弁当レシピもまとめられています。
例えば、お弁当を作らない理由の最多回答は「作るのに時間がかかる」というものでした。多くの人が節約志向を高めているものの、忙しい毎日の中で手間をかけることへのハードルを感じているという、消費者の現実的なジレンマも浮き彫りになっています。
物価高への対抗策としてお弁当作りが広がる中、いかにして手軽に、そして継続してお弁当を作っていくかが、今後の家計管理の課題となりそうです。
【調査概要】
調査期間:2025年8月1日(金)~8日(金)
調査対象:全国の20代~60代の男女867人
調査方法:インターネット調査
出典:タイガー魔法瓶 フードジャーとお弁当作りに関する意識調査