通帳や印鑑は大切な貴重品。それなのに、なくしてしまう人には意外な共通点があるのをご存じでしょうか?

■整理と収納のルールがない
探しモノをすることが多い人は、常に何かを探している印象があります。
よく使うモノの「置き場所を決めていない」のです。

もちろん、通帳や印鑑が特別なモノだと理解している人が大半です。しかし、用事が済んだら机の上に置きっぱなしにしてしまう、バッグに入れっぱなしにして忘れてしまう、といった悪いクセがついている人は少なくありません。

実際、モノをなくしてしまう原因の多くは「置き場所が決まっていないこと」にあります。お金に関するモノはこの引き出し、権利関係の書類はこのファイル、といったように整理と収納のルールをつくる習慣を身に付けることが大切です。

■周囲に気を配る余裕がない
1つのことに集中する姿勢は大切ですが、周囲に気を配る余裕がない人は要注意です。

忙し過ぎて余裕がないと、通帳や印鑑を落としたり置き忘れたりするリスクが高まります。昔から「ながら作業はよくない」と言われるのは、まさにこのことです。

大切なことは、
・1つのことが終わったら次に取り組む
・区切りを付けて行動する
という流れを意識すること。これだけでも大切なモノをなくすリスクをぐっと減らせます。

■この結果、貧乏体質まっしぐら?
元銀行員としての経験から言うと、「通帳や印鑑の喪失届け」を出す人は、同じ人が繰り返しているケースが多い印象でした。

通帳やキャッシュカードをなくすと、再発行が必要になり、手数料もかかってしまいます。
「お金を払えば再発行できるから大丈夫」と思う人もいるかもしれませんが、手続きには時間も手間も取られます。忙しい生活のなかでは大きな負担となってしまうのです。

さらに、大切なモノをなくすことで心身に負荷がかかり、生活全体に悪影響を及ぼすこともあるかもしれません。

なくしてしまったときは気持ちを切り替えることも大切ですが、そもそもなくさない工夫をすることが一番。「自分が忘れないためのルール」を決めて守ることが、何よりの予防策になるのです。

文:飯田 道子(ファイナンシャルプランナー)
金融機関勤務を経てFP(CFP、1級FP技能士)を取得。独立系FPとして、各種相談業務やセミナー講師、執筆活動などを行っている。金運アップやポジティブお金など、カラーセラピーと数秘術を取り入れたアドバイスも得意。
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