”ボーンブロス”と呼ばれる、鶏肉や牛肉などの骨からとったスープがニューヨークを中心に話題です。日本でいう鶏ガラスープや牛骨スープに近く、違いは肉の脂肪分を取り除いていること。
コラーゲン、ミネラルがたっぷりでありながら低カロリー。ナチュラルな美容ドリンクとして、「ニューヨークタイムズ」、「ハーパースバザー」をはじめ有名メディアもこのトレンドを取り上げています。
ということで、ボーンブロスとはどんなスープなのか、どうやって作るのかなどの詳細をレポートします!
ブームの火つけ役はニューヨークにあるボーンブロス専門店「ブロド」

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ニューヨークにあるボーンブロス専門店「ブロド」が鶏ガラ、牛骨などと野菜やハーブを長時間煮込み、脂肪分を取り除いたクリアなスープを提案。このお店では穀物ではなく牧草で育てられた、よりナチュラルな鶏や牛の骨を使っています。
スターバックスコーヒーの紙カップのような容器で提供しているのも、キャッチーで注目されるきっかけになりました。1カップ約240mlで5ドル弱。朝、スタバで砂糖たっぷりのキャラメルラテを買う代わりに、ヘルシーな”ボーンブロス”を手にしているほうがヘルシーでかっこいいというわけです。
人気はニューヨークから拡大し、LAやポートランドにも専門店ができています。
どんな栄養効果が期待できる?

ボーンブロスが注目されている理由のひとつに、アメリカでここ数年トレンドの「パレオ・ダイエット」があります。
パレオ・ダイエットとは原始人食とも言われ、農耕、牧畜以前の時代に人間が食べていたもの、つまり野生の動物や野草、ナッツ、魚介などを中心に食べるというもの。原始時代になかった穀物、豆類、乳製品、イモ類、食塩、砂糖、加工油などはNGです。原始人は狩りで採った動物からボーンブロスをとっていたということから、ボーンブロスはパレオ・ダイエット支持者にも人気に。
例えば牛骨を煮込んだスープは240mlあたり約70kcal程度で、コラーゲン(タンパク質)は約6g、カルシウム、ミネラルも豊富に含まれているそうです。これらは美肌や美髪、アンチエイジングを助ける栄養素とあって、美容意識の高い女子の間で話題に。また、専門家の間では腸を強化する効果があると言われています。
ロサンゼルス・レイカーズの元有名バスケットボール選手コービー・ブライアントが、当時、ケガの治療期間にボーンブロスを飲んでいたということで、骨の回復や免疫力アップが期待されているそう。
おうちでできる、ボーンブロスの作り方

ボーンブロスは本来24時間程度、長時間煮込みます。家で作るなら圧力鍋で手早く仕上げるのがおすすめです。
鶏手羽先や、牛リブ肉などの骨付き肉を料理に使ったあと、骨部分を保存(冷凍などで)しておいたものを使うのも手。骨は1種類のみでも、ミックスしてもOK。
【材料(作りやすい分量)】
骨(鶏骨、牛骨、豚骨など)・・・1kg
にんじん・・・大1本
セロリ・・・2本
玉ねぎ・・・1個
酢(米酢、りんご酢など)・・・大さじ2
ローリエ(あれば)・・・2枚
水・・・適量
【作り方】
1. にんじんは長さを半分にして縦半分に切ります。セロリは長さを半分に、玉ねぎは4つにカットします。
2. 圧力鍋に全ての材料をいれて、かぶるくらいの水を入れます。圧力鍋が小さい場合、水の量が鍋の2/3を超えないように注意。

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3. フタをして強火で加熱。圧力鍋のピンが上がったら弱火にして30分前後加熱。火を止めてピンが下がるまで放置します。
4. スープを濾して骨や野菜を取り除き、ジャーなどに入れて冷蔵庫で冷やします。表面に白く脂肪分が出てくるので、その部分をスプーンなどで取り除きます。
脂肪分があまり表面に出てこなかったら冷凍庫で10分程度冷やしてみて。
冷蔵庫で5日程度保存可能。冷凍保存は1ヶ月程度。塩、こしょうなどで味付けをしてもOK。

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冷やすとゼリー状になるため、飲むときは鍋で再度温めて液状にしてください。
朝コーヒーの代わりに、夜のスープ代わりに”ボーンブロス”。ぜひ取り入れてみて。