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せき、くしゃみ、喉の痛み、発熱……。風邪をひいたとき、みなさんはどのように対処しますか?


筆者は海外在住で、いまは日本より医療レベルが低い国に暮らしています。

医療機関でも英語がほぼ通じない地域なので、病気や怪我ほど恐ろしいものはありません。
体調を崩したり、病院に行ったりしたときは、毎度深く考えさせられます。


今回は日本で実施された調査結果をもとに、風邪や感染症などの病気になったときの対処方法を、海外での体験談も含めて紹介します。


中央アジアで風邪をひいたら「レモネードが薬」

【インフル・コロナ・風邪】感染症でも病院へ行かない!? 日本の調査結果からみる海外との違い


私は現在、中央アジアの国に暮らしています。


環境の違いか、日本にいたときは数年に一度しかひかなかった風邪を、年に数回はひくようになってしまいました。
言葉が通じないこと、医療レベルが低く信用がおけないこともあり、できるだけ病院へは行きたくないのが本音です。


そんななかで気になるのは「この国の人はどうやって風邪の対処をするのだろう?」ということ。
話を聞くと、ビタミンCを主成分とする風邪薬(粉末を溶かして飲むホットレモネードのような薬)を飲むのが主流な様子。


そのほか、風邪をひいたと話すと


・熱い飲み物をたくさん飲め(体が温まるから)


・コニャックを飲め(体が温まるから)


・薬を飲め(上記のホットレモネード)


・酷いようなら病院へ


と言われます。


どれも日本によくあるような市販薬ではありません。


実際に風邪をひいたとき、コニャックの差し入れをもらったこともありました。熱い飲み物、コニャックは日本では聞かない対策ですよね。


風邪の症状、日本人で病院に行く人は約3割

【インフル・コロナ・風邪】感染症でも病院へ行かない!? 日本の調査結果からみる海外との違い


出典:プレスリリース


私が住む中央アジアよりも医療レベルが高い日本ではどうでしょうか。


塩野義製薬が行った調査によると、「風邪の諸症状を感じたとき、普段どんな行動をとるか」という質問に対し、「市販薬を飲む」(32.3%)、「外出を控え様子をみる」(31.5%)、「医療機関を受診する」(30.3%)という回答となり、病院へ行く人は約3割という結果になりました。


確かに私自身も風邪で病院に行くことは稀です。吐き気が止まらず食事をとれない時に点滴を受けに行ったのが最後、それも10年以上前でした。


体調が悪い時は、よっぽどでなければ病院に行くより自宅で寝ていたいという気持ちもありますよね。


最近の日本人が医療機関に行かない理由は感染症への「慣れ」「疲れ」も

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出典:プレスリリース


また、風邪の諸症状を感じたときに「医療機関を受診する」と答えなかった理由として、


「少々の発熱であれば家で寝ていれば大丈夫だと思うから」
「市販薬を飲めばよいので」
「症状がひどくなるまでは、様子を見ればよいと思うから」
「受診の手間や時間が かかるから」


との回答が上位にあがっています。こうした背景には、2020年からのコロナ禍や、それ以降も次々に報道される新しい感染症や変異株の話題に「慣れて」「疲れて」しまったという事情があるようです。


発熱時の「早期受診」8割が認識

同調査では自身が発熱した際、「早期受診」のタイミングとは具体的にいつ頃と認識しているのかについても質問しています。


すると、「風邪の症状や違和感を感じたタイミングや発熱しそうだと感じたタイミング(発熱前)」(23.6%)、「発熱当日」(28.7%)、「発熱翌日」(27.8%)など、約8割(80.1%)の人が発熱翌日までを早期受診のタイミングと多くの人が回答しました。


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出典:プレスリリース


約8割が発熱時に48時間以内の早期受診を認識しているにもかかわらず、実際に風邪の諸症状を感じたときに「医療機関を受診する」と回答した人は3割程度にとどまり、現実とのギャップが生じています。


海外の病院を受診して知った、日本の医療機関のすばらしさ

ところで、私は昨年ビザの更新のために健康診断結果が必要となり、指定された当地の公立病院を訪れました。


健康診断なんて半日もあれば終わる日本に対して、こちらでは2日がかり。


というのも病院のすべての科が酷い混雑で、日本のように予約制度や番号札がなく、ただ並んで待つしかありません。


おまけに時間がくれば、待っている人がいようと診療終了。風邪で発熱し受診をしても、その日はただ待つだけで診療が受けられない場合もあるのです。


日本の病院やクリニックのシステムが当たり前だった私にとって、すべてが信じられず、驚きと怒りの連続でした。


【インフル・コロナ・風邪】感染症でも病院へ行かない!? 日本の調査結果からみる海外との違い


健康診断だった私は健康な身体で待っていましたが、病気で来院し体調が悪いなか待つ人は、本当につらいだろうと察せられます。


同時に気づいたのが、日本の医療機関のすばらしさ。日本は医療環境が整っており、医師のレベルや薬の品質も高く、病院の数も多い国です。


予約ができる、番号札制度がある、受付時間内に入ればほぼ確実に診療が受けられる、長時間待つのは稀。


そんな日本の病院で医療が受けられるというのは、凄いことなのだなと強く実感しました。


重症化防止のためにも早期受診を心がけよう

いとう王子神谷内科外科クリニック 伊藤博道院長は、次のように語ります。


「発症後1~3日以内の早期検査と適切な治療は、重症化や後遺症の抑制につながる可能性があり、基本的な感染対策と併せて、その重要性を改めて社会全体で共有する必要があると考えます」


【インフル・コロナ・風邪】感染症でも病院へ行かない!? 日本の調査結果からみる海外との違い


ただの風邪ではなく、重症化する恐れのある感染症の場合は早期検査と適切な治療が必要です。病院に行けば「すぐに、必ず」診察してもらえるというのは、世界的にみれば当然ではなく、とても素晴らしいこと。


かかりつけ医をみつけ、具合が悪いと感じたら早めに相談したいですね。

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